2017年1月の地震保険改定で保険料が上がる地域と変更される補償内容について まとめ
最初にお伝えしておきますが、いつもと違って今日のお話は少々難しい内容かもしれません。
ただ、全部読まなくても最後の「まとめ」だけ読んでもらえれば大切なことはわかるようにしていますのでご安心ください。
こんにちは、双子のパパYuichiです。
加入や見直しの検討をするなら今年いっぱいと言うことでしょうか・・・
『ただでさえ双子のママパパはお金がかかるんですよ!!』
いきなり大声を出してしまいましたが、そりゃあそうですよ!
それなのに、また「値上げ」って・・・
もちろん値下げされる地域もありますよ、でも全体で言ったら値上げ、「もう何回目ですか!!」って話ですよ。
今日は数ヶ月に一度あるかないかのFPとして「お金の話」をします。
タイトルにもありますが、2017年1月に「また」地震保険の改定があり、そして補償内容にも改定がされます。
阪神淡路大震災、東日本大震災、そして熊本の地震、最近でも全国で頻繁に地震が起きている中で、実際に地震保険のニーズが高まっていることも事実です。
そこで、今日は僕ら双子のママパパにとって大切な「お金の話」として、2017年1月の地震保険の改定について大事なポイントを2つに絞って解説してみたいと思います。
1. 地震保険料の改定
地震保険は政府の研究機関が作成する地震の研究データの見直しなどにより改定がされてきましたが、契約者の保険料負担を軽減するために段階的に実施されてきました。
直近の地震保険の改定は以下の通りです。
- 2014年(平成26年)7月
- 2016年(平成28年)4月
地震保険の保険料率は、政府の地震調査研究推進本部が作成する「確率論的地震動予測地図」を用いて算出していますが、これが見直されたことにより全国的に地震保険料の見直しがされることになりました。
2014年7月の改定では全国平均で15.5%も値上がり、東北地方や中部地方中国四国地方などは30%の値上がりとなりました。
今年、2016年4月の改定では地震保険の割引制度の緩和などがされましたが、次回2017年1月の改定では改めて保険料の改定がされることになりました。
またお金が飛んでいくーーーーー(涙)
主な地域の保険料改定後の増減率
地震保険の保険料は建物の構造や築年数、そして地域などによって総合的に決まってきます。
そこで、今回は一般的な住居として木造などの非耐火構造と、コンクリートで建てられているマンションなどの耐火構造の建物に分けて、具体的な値上がり・値下がり率を簡単にまとめてみますので、お住まいの地域と照らし合わせて確認してみてください。
※値下がりの場合「▲」、値上がりの場合「+」で表します
北海道、青森県、新潟県、岐阜県、京都府、兵庫県、奈良県
非耐火(木造など)・・・▲7.3%
耐火(コンクリート構造など)・・・▲3.6%
岩手県、秋田県、山形県、栃木県、群馬県、富山県、石川県、福井県、長野県、滋賀県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、鹿児島県
非耐火・・・+7.5%
耐火・・・+4.6%
宮城県、山梨県、香川県、大分県、宮崎県、沖縄県
非耐火・・・+11.5%
耐火・・・+13.1%
福島県
非耐火・・・+14.6%
耐火・・・+13.8%
茨城県
非耐火・・・+14.3%
耐火・・・+14.4%
埼玉県
非耐火・・・+14.3%
耐火・・・+14.7%
千葉県、東京都、神奈川県、静岡県
非耐火・・・+11.3%
耐火・・・+11.4%
愛知県、三重県、和歌山県
非耐火・・・▲11.3%
耐火・・・▲15.3%
大阪府
非耐火・・・▲2.5%
耐火・・・▲2.9%
徳島県、高知県
非耐火・・・+14.3%
耐火・・・+14.4%
愛媛県
非耐火・・・▲2.5%
耐火・・・+1.7%
非耐火(木造など)で一番値上がる福島県を見ると、+14.6%となっていますが、これを具体的なケースで見てみると、
- 保険期間:1年、割引適用なし
- 地震保険金額1000万円
- 保険料改定前:13,000円 ➡ 改定後:14,900円(+1,900円)
となります。
ちなみに同じ条件で以下の地域を見てみると、
- 茨城県:24,400円 ➡ 27,900円(+3,500円)
- 埼玉県:24,400円 ➡ 27,900円(+3,500円)
- 千葉県、東京都、神奈川県、静岡県:32,600円 ➡ 36,300円(+3,700円)
となり、特にこの地域では値上がり感が強く感じられるんじゃないでしょうか。
2. 補償内容の改定
実は地震保険の補償内容も変わります。
保険業界では「損害区分の細分化」と呼んでいますが、これから解説することは万が一のために覚えておきましょう。
損害区分と地震保険金の支払割合の改定
「全損」「半損」「一部損」と言う言葉を聞いたことがある人もいるかもしれません。
これらは、地震の被害を受けた住宅などの損害の程度を表した言葉で、どれに当てはまるかで受け取れる地震保険金額が違ってきます。
実は、この「全損」「半損」「一部損」の3つの区分が4つに増えます。
今までの損害区分
- 全損
地震保険金額の100%(時価が限度) - 半損
地震保険金額の50%(時価の50%が限度) - 一部損
地震保険金額の5%(時価の5%が限度)
2017年1月からの新しい損害区分
※変更された部分を赤字で記載します
- 全損
地震保険金額の100%(時価が限度) - 大半損
地震保険金額の60%(時価の60%が限度) - 小半損
地震保険金額の30%(時価の30%が限度) - 一部損
地震保険金額の5%(時価の5%が限度)
損害の認定基準については、防災サイトのほうにまとめてありますので、以下のリンクの中の「地震保険の基礎知識」の部分をご確認ください。
【まとめ】2017年1月にある地震保険改定の前に必要なことは?
この記事を書いている今は2016年8月ですから、改定までまだ5ヶ月ほど余裕があります。
それでは、僕らがその5ヶ月の間にやっておくべきことは何なんでしょうか?
わかりやすく簡単に3つだけ挙げてみたいと思います。
1. 地震保険に加入しているかどうかを確認する
あなたは地震保険に加入していますか?
・・・地震保険って高いですよね?
建物も家財もって考えたら、火災保険だけの保険料の2倍3倍なんてこともありますから。
・・・まだ加入していない?
毎月、もしくは毎年支払う保険料の合計と、「地震大国」と言われる日本に住んでいるリスク、これらをじっくり考えて万が一のときでも生活を立て直す資金を捻出できるかどうかを少しだけ考えてみましょう。
その結果、どうするかはあなた次第です。
参考までに先ほどもお伝えしたサイトをご紹介しますね。
2. 保険料が値上がるかどうかを確認する
この「確認」は簡単ですよね?
- 住んでいる家が木造かどうか?
- 値上がる地域に当たるかどうか?
この2つは誰でも確認できますね。
住んでいる家は普通の一戸建てならほとんどが木造でしょう(中にはコンクリート造もあります)。マンション住まいならコンクリート造でしょう。
値上がる地域かどうかは上の都道府県リストで確認ができます。
あなたが住んでいる家はどうでしたか?
3. 地震保険を安く契約する方法を探す
2016年12月31日までに契約が完了すれば、地震保険の値上がりの影響を受けずに契約することができます(値下がりする地域は来年まで待った方がいいかもしれませんね)。
ちなみに、地震保険は火災保険とセットでしか契約できませんが(地震保険と同じような商品もあり、単独で加入できるものもあります)、どの損害保険会社で契約をしても保険料に差が出ることはありません。
では、どうやったら少しでも安く地震保険に加入することができるんでしょうか?
地震保険には「建築年割引」や「耐震等級割引」などの割引制度があり、築年数や建物の耐震度合いなどによって利用できる割引がいくつもあります。
また、地震保険の期間は1年から最長で5年契約まで設定することができ、期間が長いほど保険料が割安になるように設定されていますので、実際に見積もりを取ってみて地震保険料がいくらになるのか確認するとイメージもつきやすいですよ。
詳しくは、これも上で紹介したサイトに載っていますので参考にしてください。
住んでいる家の建築確認書や登記簿謄本などを見ると割引が利用できるかどうかわかりますが、もしわからないようなら損保担当の営業マンや損保代理店に聞いてみるといいでしょう。
ただし、信頼できる人に相談しないと余計な保険を営業されることもありますので、そこは気をつけてくださいね。
もし「できれば誰にも相談せずにこっそり」見積もりだけ取りたいと思ってる人は、ネット経由で直接見積もりを取るのもアリです。
例えばこんなサイト。
「火災保険」とありますが、無料で地震保険も一緒に見積もりを取ることができます(地震保険のみの見積もりはありません)。
こう言う無料資料請求サイトで気をつけるべきポイントは3つ!
- 嘘の情報は書かない(正確な見積もりが取れません)
- できるだけ細かく情報を書く(割引制度などを適切に利用するため)
- できるだけ多くの損害保険会社の見積もりを取る(火災保険部分が安くなる可能性あり)
これだけです。
資料請求後に営業の電話がかかってくる場合がありますが、必要ない場合には「営業はいりません」とはっきりと断れば大丈夫です。ただし、勉強のために話を聞いてみるのはアリだと思います。
もしも万が一本当にしつこい営業をされたり、失礼な態度を取られたら消費生活センターに連絡を入れましょう。
いかがでしたか?
今日は少し難しいお話だったかもしれませんが、でも役に立つ情報でしょ?
まだ期間に余裕はありますが、あまり余裕ぶっこいてるとすぐに年越しちゃいますから、特に僕と同じように「1年が過ぎるのどんどん早くなってる~」なんて感じてる人は要注意ですよ(笑)
おしまい
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