火災保険の代理申請詐欺に要注意!台風やゲリラ豪雨の後にあなたは狙われる!
こんにちは、双子のパパYuichiです。
今日はちょっと真面目なお話です。
「美味しい話にはウラがある」とはよく言ったもので、甘い誘いには絶対に乗らないでくださいと言う警告的な意味を込めてお送りしたいと思います。
火災保険の代理申請詐欺とは
このブログを見てくれている人たちは双子のママパパも含めて、いわゆる「ファミリー層」が多いと思います。
特に一戸建てマイホームに住んでいる人は要注意なんです!
まずは火災保険について簡単におさらいです。
火災保険は損害保険のひとつで、人の住む建物(家)や家財に掛けるものが主な特徴です(住居以外にも保険を掛ける場合がありますが、ここでは省きますね)。
火災保険の補償内容は?
火災保険の補償内容でまず思いつくのは、何と言っても「火事」ですね。そして、その他にも「風災」「雪災」「落雷」「水災」「ひょう災」などがあります。
ものすごく簡単に言うと、これらの災害に遭って住宅に被害が出たときに、その修理費用を保険金として支払ってくれるものが火災保険なんです。
具体的にはどんなときに保険金が支払われるの?
火災保険と言う名前なんですが、実は火事ってなかなか起きません。
保険金の請求として多いのは「風災」と「雪災」です。風による被害、雪による被害、イメージできますか??
最近のニュースなんかで言うと、「ゲリラ豪雨」をまず挙げることができます。
ゲリラ豪雨は雷や大風とともに降る局地的な大雨で、もうその威力はみなさんご存じの通りですよね。
このようなゲリラ豪雨の、雨と言うよりは「風」によって屋根が飛ばされたり窓ガラスが割れたりして保険金の支払いとなるケースがあります。
「雪災」については、よくネットニュースにも取り上げられていました。
2月に降った記録的な大雪の被害に対する保険金の支払額が、損害保険大手3グループ合わせて600億円規模に達する見通しとなったことが22日、分かった。
雪の被害での支払いとしては過去最大級。
雪害に不慣れな山梨県や群馬県で大量の降雪があったことに加え、人口密度の高い首都圏を直撃したこともあって被害額が膨らむという。
今回は雪の重みで車庫や家の屋根の倒壊が多数発生したほか、スリップなどによる自動車の事故も続出した。
このため火災保険や自動車保険の保険金の請求が相次いでいる。また操業停止などで企業が受けた損害が詳しく分かってくれば、支払額が一段と膨らむ可能性も。
47NEWSより引用
このように、火事以外の災害で保険金が支払われることがほとんどなので、『火事なんてめったに起きないから火災保険なんてもったいない!』と思ってたら痛い目に遭ってしまうかもしれませんよ。
火災保険の請求は「修理見積もりベース」
火災保険で支払われる保険金額はどのように決まるかと言うと、修理費用の見積書が基本となります。
もちろん最初の保険金額の設定は地域、面積、構造などから設定をしますが、いざ事故や災害が起きたら修理会社等が出した修理の見積書に書かれている修理内容や金額で保険会社が妥当と見ればその金額が支払われます。
なので過剰な工事や、修理に必要のないオプション工事を追加した場合などは保険金の支払いの対象にはならないのでご注意ください。
火災保険の代理申請詐欺が増えています!
実は火災保険の代理申請は認められている
火災保険の保険金の申請は基本的には契約者である「あなた」が行うものなのですが、修理などを請け負ったリフォーム会社や管理会社が申請や手続きをすることも認められています。
『保険金の請求って何か難しそう・・・』『やってくれるんなら任せちゃおうかな』と、誰でも思うかもしれません。
でも、ココに悪徳業者はつけ込んできます。
台風シーズンやゲリラ豪雨の後は特に要注意!
火災保険の代理申請詐欺を行う悪徳業者には共通して利用するセールストークがあります。
『リフォーム代金は火災保険で賄えるから、実質無料でリフォームできますよ』
『壊れた部分はありませんか?お任せいただければ調査した上で火災保険を使って格安で修理できますよ』
『面倒な火災保険の申請などは全てこちらで行いますから安心してお任せください』
特に台風やゲリラ豪雨の後には屋根が壊れたりするケースが多くみられますので、こう言ったセールストークであなたに近寄ってきます。
ゲリラ豪雨や突風・竜巻の被害が増えていることに比例して、このような悪徳業者のアプローチも増えてきています。
火災保険の代理申請詐欺のトラブルとはどんなもの?
では、一体どんなトラブルが増えているんでしょう?国民生活センターに寄せられているトラブルの例で説明したいと思います。
業界団体のような名前のところから「自然災害で壊れた箇所はないか」と電話があり、昨年の台風で屋根が傷んでいることを話すと
「火災保険で修理できる。うちの指定業者が無料で調査し、保険申請も手伝う」と言われ、後日業者が調査に来た。
保険金が出るならと思い、その業者と工事請負契約を結び、作成してもらった見積書等で保険会社に申請すると、60万円の保険金が出ることになった。
しかし、やはり工事はなじみの業者に頼んだほうがよいと思い、解約しようとしたところ、保険金の50%もの解約料が取られることがわかった。
工事もしていないのに高額すぎないか。
(70歳代 男性)
国民生活センターより引用
<日本損害保険協会から引用>
コチラでも様々な事例が紹介されています。
また、壊れていないところを「わざと壊して」そこを修理するなんて業者もいますから、ホント酷い話です。
保険会社もちゃんとわかってます。
この「不正請求」、保険会社もちゃんとわかっています。
『え?でもちゃんと保険金受け取れたけど?』って人もいるかもしれません。
でも、それも全部保険会社はわかっていますよ。
『だったら保険会社替えればいいじゃん?』って思ってません?
保険金支払いのデータベースは損害保険協会が指揮をとって、ほとんどの保険会社で共有しています。
はい、だからあなたの保険金請求内容などは保険会社を替えても残ってるんです。もちろん「悪徳業者の名前や請求歴」も残っていますから、もし仮に今回は保険金が受け取れたとしても、次に何かあったときに保険会社がどう対応するか、これは僕にもわかりません。
あなたも保険金詐欺で訴えられるかも!?
もし、あなたが「災害で被害に遭ったのではない(経年劣化など)」ことを知っていて悪徳業者とともに保険金を請求した場合、最悪あなたは保険金詐欺に加担したと言うことで保険会社から訴えられる可能性があります。
そりゃ当然ですよね。だって嘘ついてお金を取ろうとしている訳ですから。
もう一度言っておきます。
保険会社は保険金請求のデータを共有しています!
危ない橋は渡らないことをお勧めします。
悪徳業者に対する対策はこれ!
もし台風やゲリラ豪雨の後に、『お得にリフォームしませんか?』なんて勧誘が来たら、あなたはどう対応しますか?
1. 修理見積もりで不明な点は全て確認をする
もし見積もりの内容に不明な点があったり、明らかに必要のない工事が含まれていたり、高額な場合はその根拠を聞きましょう。
2. 修理見積もりは複数の業者から取って、内容を比較しましょう
これはどんなことでも一緒ですよね。大切なのは客観的に比較することです。『おかしいな・・・』と思ったら別の業者に何度でも相談しましょう。
3. クーリングオフを確認しておく
業者が訪問してきた場合には、特定商取引法の「訪問販売」にあたります。
訪問販売の場合、契約書が交付された場合は契約書を受け取ってから8日間は契約を解除する権利があります。
もし契約書が交付されていない場合には、契約から8日間が過ぎても契約の解除ができる場合があります。
4. 保険会社や保険代理店に相談する
僕が自分のお客様に言っていることは、『事故が起こったら真っ先に連絡ください!』と言うことです。
保険金支払いの対象事故かどうか、これはプロじゃないとなかなか判断ができないものです。
真っ先に連絡をしてもらうことによって、保険会社にどうやって請求したら漏れなく保険金が受け取れるかなどのアドバイスもできるんです。
そして、危ない業者からアプローチを受けた場合にも適切なアドバイスができるので、お客様を危ない目に遭わせることを未然に防ぐことができます。
もし修理業者に「保険会社に確認するけどいいですか?」って聞いて、動揺したり口止めされたりするようなら、もう絶対にその業者とは会わないほうがいいですよね。
まとめ
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
今日は双子の育児とは違った内容でしたが、でも僕らには「マイホーム」と言う共通の夢があります。
せっかく立てたマイホームですから大切に使いたいですし、壊れたらきれいに修理したいですよね。
でも、やっぱり悪いことはしちゃいけないんですよ。もし知らないでやってしまってたとしたら、もうこれで知りましたよね?
それでは、ここまでをまとめます!
1. 火災保険の代理申請詐欺は台風やゲリラ豪雨などの自然災害後に増えるから注意!
2. 「無料で修理」などの甘い言葉をむやみに信じない!
3. 見積もり内容で不明な点は確認し、複数の業者に見積もりを取る!
4. 契約書を受け取り、クーリングオフできる場合は利用する!
5. 自分で判断できない場合は保険会社や保険代理店で確認する!
実は、以前僕のお客様で「業者さんが取り扱っている保険会社に替えてくれたら、これ(保険金対象外)も出るって言うんだけど、Yuichiさんのところもこう言う便宜って図ってくれるの?」と問い合わせがありました。
僕は「それは不正請求の恐れがありますし、その場合は〇〇さんも同罪として危ないのでお勧めできません。僕はそのようなことは犯罪に繋がる可能性があるので対応できませんが、それでも保険を替えると言うなら僕は何もできませんから解約も止められません。」とお伝えしました。
結局、その方は僕の火災保険を解約して業者さんの火災保険に切り替えました。その後その方がどうなったかはわかりませんが、僕はその方との接触はそれから一切取っていません。
ちなみに言うと、その業者さんも保険業法300条の「重要事項の説明」に違反している恐れがあります。
双子のママパパさん、特にマイホームを持っているママパパは、これからの台風やゲリラ豪雨などの自然災害の後は気をつけてくださいね!
おしまい
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