双子をベビーカーに乗せて電車に乗って感じた「駅の壁」と「人の壁」
こんにちは、双子のパパYuichiです。
「1人目妊娠中には付けてましたが、2人目の時は隠したりしてました。1人目の時、優先席の近くに立っていたら、座ってる元気そうなアラフィフくらいのご夫婦に『絶対譲らないからな、何様のつもりだ!』とブツブツ言われ続けたので…。」
引用元:Yahoo!ニュース『マタニティマークが付けられない…なぜ妊婦が萎縮する社会になったのか』より
今って、本当にこんなことが起こる世の中なんですかね?
もし本当だとしたら、怒りと言うよりも「恐怖」のほうが先にきます。
だって、大切なまだ見ぬ我が子を必死にお腹の中で育てている幸せと同時に、言いようのない不安に押しつぶされそうになっている妊婦さんは、自分とお腹の中の赤ちゃん以外に、想像もしていない「敵」をも相手にしなければならないって考えたら、そりゃマタニティマークを隠したくもなりますって。
さて、そこで今日は僕が実際に体験した、「ごく当たり前」なのにモヤモヤしたお話です。
出産前と言うことではなく、子どもたちをベビーカーに乗せてのお話ですので、ちょっと「マタニティマーク」とは違うかもしれませんが、どうぞ最後までお付き合いください。
この記事の目次
駅で僕が感じた「駅の壁」と「人の壁」
僕はよく思うんですよね。
「これは子育て経験していないとわからないことなのか?」
「それとも性別の問題?」
「まだ若いから?」
でも、そうとも言い切れないんですよね。
まだ学生さんでも、妊婦さんや子供連れに優しい対応をしてくれる人もいれば、冒頭の記事のように子育てを経験したであろう人たちでも、こう言う対応をすることもあるんですよね。
僕が体験したのはこんな感じでした。
双子ベビーカーでの電車移動に立ちはだかる「駅の壁」
この数週間、毎週土曜の午後に1号2号を耳鼻科に連れて行っています。
3月末に鼻風邪をひき始めて、そこからアデノウィルスに感染し、最後に中耳炎とフルコースです(最後であって欲しい)。
そのため、2人を耳鼻科に通わせているんですが、その耳鼻科は駐車場が近くになく、電車で通うことにしたんです。
乗り換えの時間も合わせたら30分ほどと長い距離ではないので、僕は余裕しゃくしゃくだったんです。
だって、たった30分ですよ。
でも、その30分の間には段差があったり、長い階段があったり、人混みの中を通ったり、最初に予想していなかったことが多くあったんです。
僕はそれを「駅の壁」と今、名づけました。
実際に僕が感じた「駅の壁」は以下のようなものです。
- 双子ベビーカーは幅が広く、通れる改札が限られている。
- 改札からホームまでのエレベーターの入り口が狭く、ギリギリで何とか入るくらいキツイ。
- 駅構内にも4段くらいの階段(段差)が多い。
- 電車に乗るとき、ホームと電車との隙間が怖い。
大きなターミナル駅では改札もたくさんあるんですが、それでも双子ベビーカーが通れる幅の改札はサイドに1つくらいしかありません。
その改札にたどり着くまでに人混みを横断したり、そもそも幅の広い改札が見つからなかったりと苦労します。
エレベーターも同じで、大体のエレベーターが双子ベビーカーの幅ギリギリのサイズなので、慎重にベビーカーを操作しようとしても、ほとんどの場合に車輪が引っ掛かってしまい後ろの人に迷惑をかけてしまいます。
なんかゴメンナサイ。
駅構内にある段差は、普段歩いているときには気にならないんですが、ベビーカーを押しているときは「なんでこんなとこに・・・」って思いながら持ちあげて対処します。
双子のベビーカーは、子どもたちの体重と合わせたら約25kgほどです。
僕は持ち上げて移動することができますけど、普通のママさんなら段差があるたびにスロープを見つけたり、誰かに手伝ってもらわないといけないと思うので、時間もかかれば気も遣います。
電車に乗るとき、降りるときは一番気を遣います。
ベビーカーの車輪を少し持ち上げて、電車とホームの隙間を乗り越えていきます。
車輪が脱輪したら大変だし、何かの拍子に子どもたちが線路に落ちたら一大事ですから、最大級に気を張って電車に乗り込みます。
これってすごく腕力がいります。
僕でも「フンッ!」って力入れないとベビーカーの車輪は持ち上がりません。
ママ1人なら絶対大変だろうなあ。
そして僕が一番モヤモヤしたのは「人の壁」
「駅の壁」は言わば「ハード面」です。
もっと便利になればいいなって思うけど、でも僕が頑張ればなんとかなる問題でもあります。
半面、「人の壁」は「ソフト面」なだけあって、なかなか厄介です。
1. エレベーターでの「人の壁」
駅のホームまで上がるためのエレベーター、特にホームから改札階に降りるときのエレベーターなんですが、初めの頃はエレベーターに一番近い車両に乗るようにしていました。
でも、最近はもう近かろうが遠かろうがどうでもよくなってきました。
一番近いところでエレベーターまで約10mくらいでしょうか、電車を降りたら人に注意しながらエレベーターに向かいます。
すると、僕と双子のベビーカーに気がついた人たちは急いでエレベーターに乗り込もうとするんです。
駅のエレベーターってそこまで広くないので、5人も乗ったら僕らのベビーカーはもう乗れません。
エレベーターの中で満足そうに、でも無表情で僕と目を合わさないように扉が閉まるのを待っている人たち。
その人たちと向かい合って扉が閉まるのを待つ僕ら。
なんでしょ、この空気・・・。
『体の不自由な方や車いすの方を優先してください』
エレベーターにはこう書いてありますけど、ベビーカーは「別物」ですもんね。
ちなみに、エレベーターに先に乗っていった人たちは、多分ですが健康そうな学生さんやサラリーマンの人たち。
僕が知らないだけで体の中に病気なんかを持ってて、階段を使うのがシンドイって人がいたら、そこはごめんなさい。
でも、こんなことが連続であったら、ガラスのハートを持つ僕はすぐに折れてしまいます。
僕は心の中で「マジかーーーー」って叫んで、顔はイライラしてたかもしれません。
先に乗ってた人たちの、あの無表情の顔が僕には「人の壁」にしか見えませんでした。
2. 改札での「人の壁」
先にも書きましたが、駅の改札って基本的に人が通るスペースしかないんですよね。
だから、車いすの人が通るときなんかは、一部にある幅の広い改札を通るんですよね。
1人用のベビーカーならギリギリ普通の改札でも通ると思うんです。
でも双子ベビーカー、特に横型のやつは幅の広い改札しか取れないんです。
だから、その幅の広い改札を求めて改札付近の人混みを「すみません」「ごめんなさい」って言いながら少しずつ移動して行きます。
で、やっとたどり着いたと思ったら、これがなかなか出られない・・・
改札を出ようとしても、入ってくる人たちの勢いに負けてなかなか出ることができないんです。
よーく観察してると、みんな音楽聞いていたり下向いてたりして前を見ていないんですね。
だから改札前にいる僕らに気がつかない。
すごかったのが学生さんの団体のときで、20人くらいですかね。
大いに盛り上がりながら入ってきます。
3人目くらいが残高不足かなんかで扉が閉まって「お前何やってんだよー!」なんて言われながらワイワイしています。
その間に、その子やその後ろの子なんかは僕と目が合っています。多分4~5人は目が合ってます。
でも、そのままワイワイです。
結局、全員が通り終えてから僕らは通過することができました。
他にも空いてる改札はあるんですけどね・・・僕らは通れないけど。
誰もが使う駅だから、僕らも気をつけないといけない
ここまで書いておいてなんなんですけど、仕方ないかなって思うんです。
先輩ママさんにも言われました。
「そんなこと日常茶飯事だから慣れないとね~」
僕もまだまだです、疲れてたんですかね。こんなことでイライラしちゃいけません。
僕も子育てしていないときはそうだった
今思えば、子どもがいなかったときは、電車の中の赤ちゃんの泣き声にも「うるさいなーなんとかしてよー」って思っていました。
赤ちゃんの泣き声には何種類もあって、嫌なことがあって泣いているばかりじゃないってことも知らないし、ママの大変さもベビーカーの重さも荷物の多さも知りませんでした。
自分が経験したものじゃなければ、ある程度の距離感で身近に感じないと優しい気持ちになりにくいし、何より気がつかないってこともあるんじゃないかなって。
人それぞれ優先順位は違うし、その日その時間に考えていることも違うし、なんならいつもは優しい人でも、その時に限って急いでいたり焦ってたりで不愛想な対応になるってこともあると思うんですよね。
僕もそうだし。
人の心なんてわからないし、わからないものに対して詮索したり一喜一憂してたら疲れちゃうなって。
誰もが使う駅なんですもん、僕も気をつけなきゃ。
実は優しい人もすごく多い
人って嫌なものに目がいきがちですけど、でも実は優しい人ってすごく多いんですよね。
「あらカワイイ!双子ちゃん?こっちは女の子?」
まあ、どっちも男の子ですけど(笑)
「パパ1人で大変ねえ」
「あら大人しくていい子たちねえ」
なんて言われることは日常茶飯事で最近少しだけマヒしてきています。これはいけませんね。
それ以外にも、エレベーターの扉を手で押さえてくれたり、電車から降りるときに手伝ってくれたり、本当に優しい人がたくさんいます。
モヤモヤすることがあっても、こうやって優しい人もたくさんいることを忘れちゃいけませんよね。
双子をベビーカーに乗せて電車に乗ったときのまとめ
今日も最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました!
ベビーカーで電車移動ってすごく大変です。
特に女性は。
そして双子ベビーカーも。
よく「だったら車で移動すればいいじゃん」って意見もありますけど、毎回そうできたら何の苦労もないんですよね。
どっちかと言ったら、車移動したいけどできないから電車に乗ってるんですよね。
だからこそ、モヤモヤしちゃうことっていっぱいあって。
「もっと優しくしてよーーーーー」ってそのときはすごく思うんですけど、でも後になって考えるとこうも思ってくるんですよね。
『あーお互いさまなのかな』
ベビーカーや車いすじゃなくても、体調が悪かったり、仕事や部活でヘトヘトに疲れていたり、それこそ妊娠初期でお腹は出ていないけど具合は良くない女性かもしれないし。
イライラしてたら子どもたちも察して大人しくなっちゃうかもしれないし、僕が1本早い電車に乗ればいいだけの話だし。
ただ、ベビーカーを押してたり、妊婦さんでもドヤ顔で周りの迷惑を考えない行動するような人は僕も許せません。
そんなことしちゃったら、その人だけじゃなくて、普通に過ごしている妊婦さんや子連れのファミリーも「けしからん!」なんて言われちゃう空気ができちゃうかもしれない。
だからこそ、僕も「お互いさま」の心で気持ちに余裕を持っていけたらいいなって思うんですよね。
・・・いやーーーー、なかなか難しいからすぐにはムリかなーーー(笑)
思ったより僕の心狭いからなあ(苦笑)
だからこそモヤモヤするんですけどね。
さて、明日で耳鼻科も終わるといいな。終わらないだろうなあ。
川崎市内で電車に乗って双子ベビーカーを押してモヤモヤしている男を見たら僕だと思ってください(笑)
おしまい
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