子どもを物で釣るのはいけない?実は成長の中で○○が身につく大切なステップだって知ってた?
こんにちは、双子のパパYuichiです。
子育てをしていてよく聞かれることですが、
子どもを物で釣るって悪いこと?それとも問題ない?
- 「ちゃんとご飯食べたらデザート食べていいよ」
- 「いい成績取れたらおもちゃ買ってあげるよ」
- 「いい子にしてたら遊園地行こうね」
このように、「○○したら、△△していいよ」というような話し方を子どもにしたことはありますか?
我が家の子どもたちはまだ4歳と2歳なので、「いい成績」はありませんが、それでもデザートの件はよく使います。
一般的にはこういったやり取りは”悪”とされている風潮にあるようです。
「子どもが自分に利益のあることでしか行動しなくなる」「本来の目的が見えなくなる」「その場しのぎで親の都合」というのが主な理由です。
では、本当にこれらはすべて”悪”なのでしょうか?
今日は、このやり取りが子どもたちの成長の中で「ある能力」の目覚めに繋がるというアドバイスを保育園や療育でもらった経緯についてまとめたいと思います。
この記事の目次
物で釣ることで身につく子どもの「交渉力」という能力
最初は僕も「物で釣るなんて」と思っていました。
なんかこう、もっと正々堂々と子どもとぶつかる必要があるのではないか、子どもの頃からそんなことしてたら欲にがめつい性格になると思ったからです。
そして、物で釣らないと動かない性格になるんじゃないかって。
でも、保育園や療育の先生に言われてハッとしたんです。
「交渉力」をつけることは子どもの成長で大切なステップである
大人になると、この交渉力は毎日のように使うことになります。
「○○したら△△できる」
「○○ができれば△△になる」
最もわかりやすいところでいえば、「働くからお金がもらえる」ということでしょうか。
「交渉力」というと難しく感じるかもしれませんが、生きていくうえでごくシンプルに必要な能力なのではないでしょうか。
2号が3歳になったころ、保育園で先生にこういわれました。
○○君、デザートのスイカが食べたかったみたいですけど、「スイカはご飯全部食べてからね」と言ったら今日は我慢して頑張ってご飯食べてたんですよ。
ちょっとした我慢ができるようになって「できたね!すごいね!」といったら嬉しそうにしていました。
また、同じようなことを療育の先生にも言われました。
○○君、ちゃんとお話を聞いてから遊べるようになりましたね。少し早く動き始めることもありますが、でも「これ終わったらしようね」というと「うん」とうなづいて切り替えることができるようになりましたね。
「交渉力」がついてきた証拠ですね。
子どもが小さい頃は、自分の欲に一直線で(それがまた可愛かったりするんですが)我慢を知りません。
でも、少しずつお友達との遊びの中でルールを学び、自分の欲だけを突き通すのは難しいことを学んでいきます。
- どうしたら自分の欲を実現できるか
- どうしたら相手が持っているおもちゃをもらえるか
- どうしたらデザートが食べられるか
- どうしたらもっと遊べるか
この「どうしたら」を子どもたちが考えることが重要で、自分の頭で気持ちをコントロールして、相手の気持ちを考える。
これが「交渉力をつける」ということです。
交渉力は相手の気持ちを考えることにも繋がる
大人にしてみればごく当たり前のことです。
物事を円滑に動かす、人を動かすためには、相手が望んでいることを先にしてあげることが大切です。
簡単にいえば、「相手の気持ちを考える」ということです。
交渉力を身につけるということは、相手の気持ちを考えることができるようになるということと一緒です。
「○○したら△△できる」
→ どうしたら△できるかのヒントになる
→ △するには○したらいいんだというヒントになる
相手の気持ちを考えるためのヒントが、このやり取りの中に隠されていて、それが相手の気持ちを考えることに繋がります。
ただし、物で釣るときには親の注意が必要
ただし、いくら交渉力がつくとは言え、間違った方法で行ってしまうと逆効果になりかねません。
子どもを物で釣るときは、親の注意が必要です。
できたことの対価はきちんと与えること
まず一番やってはいけないことは、親が嘘をつくということです。
親の気持ちの都合で、「やったらあげる」といったものをあげない、「できたら買ってあげる」といったものをなかったことにする。
子どもはこういうのを絶対に忘れません。
そして、大人は平気で嘘をつくというのを一番信頼できるはず親から悲しいかな学んでしまいます。
出来たことの対価はきちんと与える。
この当たり前の大前提を忘れてしまったら、交渉力なんて偉そうなことは言えません。
そして、子どもがその条件をクリアしたら一緒に喜んであげましょう。
なぜそうするか理由をしっかりと説明できるようにしておくこと
「○○したら△△していい」と言う場合、なぜしていいのかしっかりと理由を説明できるようにしておきましょう。
大人は子どもに対して、「早く動いてほしい」「早く結果を出してほしい」と思うことを急ぎ過ぎると、簡単な方法で子どもを行動させようとしがちになります。
例えば、朝の忙しい時間に早く着替えてほしいとき、「お着替えしたらテレビ見てもいいよ」と言うとテレビが大好きな子どもは喜びます。
でも本当は、テレビを見るために着替えるのではなく、着替えをしないと保育園に遅れてしまうからというのが理由のはずです。
このような物の釣り方をしていると、「テレビ見たくないからお着替えもしない」という機転の利いた子どもたちの一撃に撃沈してしまいます。
- その場しのぎで使わない、ということです。
そして、できれば子どもがそれをできた後に「○○を頑張ったから△△ができたんだよ、よく頑張ったね」と伝えてあげましょう。
物で釣るというよりも「頑張った対価を受け取ることができる」というイメージでしょうか。
失敗して成果が得られなくても努力の跡は認めること
子どもですから、いつも上手にできるとは限りません。
もちろん「○○したら△△していい」という条件の場合、できなければ○○することはできませんが、それでも頑張ったことに対しては褒めてあげましょう。
誰にでも小さい頃に失敗して悔しかった思い出はあると思います。
子どもながらに歯を食いしばりながら、できたときのことだけを考えて挑戦し、それでも失敗してしまい鼻水と涙でいっぱいの顔。
そんなとき、親に抱きしめられたり頭をなでてもらったりしたら嬉しいですよね。
長い人生の中では、大人でさえ頑張っても成果が上がらないことはたくさんあります。
失敗したらダメではなくて、頑張ったことがすごい、頑張ったことが次に繋がるということを伝えてあげましょう。
最後に
今日も最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。
「物で釣る」って言い方は悪いイメージがあるので、僕もできればしたくないなと思っていました。
でも、保育園や療育の先生から、「このコミュニケーションが取れるということは成長してきている証拠」と言われたとき、心がすっと軽くなった気がしました。
何でもそうですが(そもそも悪いものはなしですが)、要は使い方だと思うんです。
- その場しのぎで使わない
- 嘘をつかない
- 説明できるようにする
- ダメでもその努力は認める
たまには親も間違いはあるでしょう。
「あー、こんな使い方はダメだよなぁ」なんて思うこともあるでしょう。
でも、それは大人も子どもも同じですよね。
正しい使い方を考えて、間違ったら「ごめんなさい」して訂正していく。
そんな謙虚な姿を子どもたちも見ているかもしれません。
子どもたちの交渉力という成長を見ながら、また今日も双子育児と3人育児を頑張っていきたいと思います。
おしまい
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