子供が蹴ったボールで損害賠償5千万円??そのとき親ができることはあるの?
こんにちは、双子のパパYuichiです。
先日、なんとも驚くような事件の判決が出ました。
何にビックリしたかと言うと、親の知らないところで、しかも学校の校庭で遊んでいた子供が蹴ったサッカーボールが学校の外に転がって、それを避けようとして転倒したバイクに乗る80台代の男性が死亡したと言う事件で、親の監督責任が問われたと言う事です。
これ、結局は『親に責任はない』ってことになりましたけど、一歩間違えば数千万円の賠償金が発生することになっていました。
これってモノ凄く恐い事じゃありませんか?
「人を1人殺してしまった」と言う強烈な罪悪感を一生背負って行くとともに、自分と家族には多額の賠償金が発生しますので生活も破綻してしまう恐れがあります。
今日は久しぶりにファイナンシャルプランナーとして、この事件のケースを絡めてお話してみようと思います。
そのとき僕ら親には何ができるのでしょうか?
この記事の目次
校庭から蹴りだされたボールで起きた交通事故
事故の詳細
朝日新聞デジタルによると、
小学校の校庭から蹴り出されたサッカーボールが原因で交通事故が起きた。ボールを蹴った小学生(当時)の両親に賠償責任はあるのか――。そうした点が争われた裁判の判決が9日、最高裁であり、第一小法廷(山浦善樹裁判長)は「日常的な行為のなかで起きた、予想できない事故については賠償責任はない」との初の判断を示した。 両親に賠償を命じた二審の判決を破棄し、遺族側の請求を退けた。
<引用:朝日新聞デジタル>
と言う最高裁判決が出ました。
結果、親に賠償責任は発生しないと言う結果に終わりました。
もし場所や条件が違っていたら違った結果にも
これがもし『場所は公園で、親も近くにいて、ボールが公園から出て・・・』だったら、判決は同じ結果となっていたでしょうか?
休日の公園で家族みんなでピクニック、子供たちはパパとサッカーボールを蹴って遊んでいる。
ありきたりの風景ですよね。
でもそんな中でボールが公園の外に転がってしまったら・・・
そのボールを避けようとして、バイクに乗った人が転倒してしまったら・・・
判決は逆の結果になっていたかもしれません。
そう考えたら、子供を持つ親としたら恐ろしくないですか?
今回の事件は、実は親としてここまで想像力を働かせないといけないケースだと僕は考えています。
子供が原因となる賠償事故は多い
2013年神戸地裁の自転車事故のケース
子供が原因となった賠償事故は小さいものだと、「停まっている車にぶつかって傷をつけてしまった」「友達と遊んでケガをさせてしまった」などがありますが、大きなもので有名なケースとして、2013年神戸地裁での自転車事故の判決があります。
僕も運営で参加している<みんなのほけんゼミ>で、『自転車保険を義務化【兵庫県が全国初の条例】』と言う記事でもお伝えしていますが、自転車に乗っていた小学5年生の男児が散歩中の女性と衝突して、障害が残るケガを負わせたと言う事で、神戸地裁は『事故を起こした子供』と『親』に約9500万円の損害賠償を認めています。
もし損害賠償認定されてしまったら大変なことになる
もし、僕たちのカワイイ双子ちゃんたちが遊んでいて、それが原因で誰かにケガをさせてしまったとしたら・・・
しかもそれが多額の損害賠償認定されてしまったら・・・
考えられるその後をイメージしてみます。
多額の賠償金で生活が出来なくなる
数千万円もの賠償金を請求されたら、普通どの家庭でもお金をすぐに用意する事はできませんよね。
そうなれば、生活費を減らしたり、子どもの進学を諦めたり、住んでいる家を売却したりと、色々な事を諦める必要が出てきます。
子供の転校や引っ越し
近所の目や子供のいじめなどに発展してしまった場合、住みなれた場所を離れる決断をする事も考えられます。
子供の精神的なケア
これが一番重要かもしれません。
子供は“人を傷つけてしまった、死亡させてしまった”と言う強烈な罪悪感を一生背負う事になります。
その精神的なケアは、その後の子供の成長に少なからず影響してきますので、どんなケアをするのか、誰にどれくらいの時間受けるのか、非常に重要になります。
どうすれば賠償事故を防げるのか?
日常的に家族で話し合っておく
日頃から家族で話し合っておく事も必要じゃないでしょうか。
例えば、いつもどこで遊んでいるのか、何して遊んでいるのか、誰と遊んでいるのか。自転車に乗る時は交通ルールを守らないといけない事、人に迷惑をかけない事など。
それでも子供はなかなか言う事を聞いてくれないかもしれません。
なんせ僕が親の言う事を聞かなかったタイプなので(苦笑)でも、それでもやっぱりコミュニケーションは大切にしないと、と思います。
けっこう、ふとした時に「親の言っていた事」を思い出したりするんですよね。
あらかじめ賠償責任保険に加入しておく
今までに挙げたケースでは、賠償責任保険に加入をしている事で多額の損害賠償から家族を守る事が出来ます。
このブログでも言っている通り、賠償責任保険は自動車保険や火災保険に特約として付ける事が出来ます。
また、自転車の事故以外にも、子供が停まっている車にキズをつけてしまった場合や、飼い犬が第三者を噛んでしまった場合なども補償しますので、加入を検討しておくといいでしょう。
ちなみに、僕が加入している賠償責任保険の内容は以下の通りですので参考にしてみてください!
- 個人賠償責任保険は自動車保険に特約で付加されている
- 保険料は月々120円(個人賠償責任保険部分のみの金額)
- 補償金額は国内の事故:無制限、国外事故:1億円まで
- 補償の対象は自分以外に同居の親族(ウチの場合はママ、双子のチビたち)と別居の未婚の子
最後に
日常生活において、賠償責任が生じる場合の対処としては、あらかじめ賠償責任保険に加入しておく事が一番だと思います。
今、ちょっとした事で多額の賠償金を請求される事例が増えています。これに対応するには賠償責任保険の加入が必須です。
しかし、自転車保険など無駄の多い保険に加入する事はおススメしません。
自動車保険や火災保険に加入している人であれば、そのいずれかに特約として付ければ(保険期間の途中でも可)、保険料も月100円程度で家族全員補償出来ます。
それと、サッカーボールを思い切り蹴ったらどうなるか、自転車で交差点に進入する時は何に注意するかなど、大人には当たり前の事でも、日常的に親子でコミュニケーションを取るようにしましょう。
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おしまい
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