節分は乳幼児の豆の事故に注意!なぜ乳幼児は節分の豆を食べてはいけないのか?
こんにちは、双子のパパYuichiです。
今日2月3日は節分ですね。
子どもたちも1日早く、昨日保育園で節分を楽しんできたみたいです。
でも知ってますか?
乳幼児の「豆の事故」が多く報告されているんです。
今日は楽しい節分だけど注意が必要、そんなお話です。
この記事の目次
小さな子どもはかみ砕く力が弱く、大人よりも気管支が狭いから豆が詰まりやすい
2月3日の節分の日、
子どもたちは前日に手作りの紙のお面を作って「おにはそとー、ふくはうちー」と楽しんできたようです。
ただ、知っていますか?
節分の日に乳幼児の「豆の事故」が増えているんです。
国立成育医療研究センター呼吸器科の川崎一輝医長によると、
平成17年から28年の12年間で異物を気管支などに詰まらせて受診する子どもが75人、そのうち豆類が原因だった子どもが44人だった。
また、大豆が原因の10人のうち8人は2月に受診していた。
とのことです。
また、どうして大豆などの豆類が乳幼児ののどに詰まるのかと言うと、
- 小さな子どもはかみ砕く力が弱い
- 大人よりも気管支が狭い
以上のことから窒息事故に繋がりやすいと言われています。
大豆やピーナッツは硬くて口の中で滑りやすく、誤って口の中に入れると気管や気管支に入りやすいので、3歳ころまでは豆類(特に乾いた豆類)は食べさせないほうがいいと言うことを覚えておきましょう。
誤ってのどに詰まらせると肺炎や死亡の危険性があるから要注意!
気管や気管支に豆などの異物を詰まらせてしまうと、激しく咳き込んだり、「ヒューヒュー」「ゼーゼー」と言う音が胸から聞こえてくることがあります。
そして、気管が誤って詰まらせてしまった豆などの異物で完全にふさがってしまうと、最悪の場合には死亡事故に繋がるケースも少なくありません。
また、気管や気管支に入り込んだ豆は取り除くことが難しく、取り除くには全身麻酔をして内視鏡手術をする必要があると言います。
左右どちらかの気管支に豆が入り込んで、完全に気管がふさがれていない場合には呼吸が可能なため、一時的に症状が落ち着くことがあります。
しかし、この状態を放置しておくことは大変危険です。
気管支に詰まった豆が原因で肺炎を起こしてしまうことがあるからです。
肺炎の症状は、
- 発熱や鼻水などの風邪症状で始まって、「ゴホン、ゴホン」と痰がからんだような湿った咳が続くようになる
- 38度以上の高熱が5日以上続いたり
- 脈が速くなったり(1分間に100回前後)して息苦しくもなります
重症になると、ぐったりとして食欲もなくなり、呼吸困難に陥ってチアノーゼを起こしたり、激しい咳で嘔吐を繰り返して、ひどい時には脱水症状を起こしたりもします。
このような危険性があるので、もし乳幼児が豆類を詰まらせたら早急に医療機関を受診しましょう。
注意その1 豆が詰まったからと言って逆さにしたりしない
よく、食べ物が詰まったら、子どもを逆さにしてのどに詰まった異物を吐き出させようとする人がいますが、これは誤りです。
先ほどの川崎医師は、
子どもがむせていると、体を逆さにして背中をたたく人がいるが、嘔吐したり余計に悪化させたりする可能性があるのでやらないでほしい。
と伝えています。
日本小児呼吸器学会では、異物を詰まらせて声が出せない状態で意識があるときの応急処置法を、年齢ごとにこう紹介しています。
<1歳未満の場合>
頭部を低くして背中を叩いたり、胸部を圧迫する動作を繰り返す<1歳以上の場合>
背後から両腕をまわし、子どものみぞおちの下で握りこぶしを作り、腹部を上方へ圧迫する
注意その2 呼吸をしていないときは救急車を
子どもが呼吸をしていなかったり、どうしていいかわからないときはすぐに救急車を呼びましょう。
また、一時的に症状が落ち着いたとしても肺炎の危険性もあることから、そのような場合には小児救急電話相談に電話をしましょう。
小児救急電話相談
#8000(24時間・全国共通・携帯からの通話可能)
ココに電話をすると、各都道府県の窓口に自動転送されて、小児科医や看護師による適切な処置の仕方や近くの病院の紹介などをしてくれます。有難いですね。今すぐ携帯に登録しておきましょう!
小児救急電話相談については以下の記事でも詳しくまとめていますので参考にしてみてください。
まとめ
今日も最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。
子どもたちも大きくなってきて、色んなイベントを楽しめるようになってきました。
でも、僕らが当たり前のように楽しめることでも、まだまだ小さい子どもたちにとっては危険なことがいっぱいです。
お餅のようにのどに詰まるイメージのあるものなら想像もつきますが、まさか豆が詰まるだなんて思ってもいませんでした。
あんな小さいものでも命の危険性があるんですよね。
では、ここで大切なことをまとめます。
- 乳幼児(3歳まで)は節分の豆は食べさせない
- 豆まきをするときは、まいた豆はすべて回収する(落ちている豆を誤って食べないように)
- もし誤って食べて詰まらせてしまったら、年齢ごとの応急処置をほどこす
- 呼吸が止まってしまった場合は早急に救急車を呼ぶ
- 一時的に症状が落ち着いても不安なときは小児救急電話相談(#8000)に電話をする
「豆の事故」は本当に危ないので、僕ら親がしっかりと対応していきましょう。
間違っても、「楽しそうだから」「面白そうだから」なんて理由で乳幼児に豆を食べさせたりしないようにしましょう。
そして、豆をまく時には必ず全部回収するか、回収しやすい場所にまく工夫をするようにしましょう。
おしまい
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