双子育児に疲れてイライラしたとき、あなたに頼れる場所はありますか?
こんにちは、双子のパパYuichiです。
あなたは、双子育児をしていてイライラしてしまったことはありませんか?
僕はあります。
そんなとき、あなたはどうしますか?
やっぱり双子育児は大変
僕は人生で最初の育児が「双子育児」だったもので、子ども1人を育てるのとの比較はできません。
双子は大変さが2倍とよく言われますけど、そもそも1人を育てたことがないので”基準”みたいなものがないんですよね。
でも、子どもが1人でも2人でも、子育てって大変なものは大変だと思うんです。
ただ、客観的に見た場合、こんなデータもあるんです。
厚生労働省が公表する子ども虐待死の報告書を基礎資料に用い分析した結果として、多胎家庭では単胎家庭と比較して、虐待死の発生頻度が家庭あたりで4~5倍高い可能性があることを報告しました。
一般社団法人日本多胎支援協会「多胎家庭における虐待死事例の特徴」より
海外では、多胎家庭において乳幼児揺さぶられ症候群の事例が多いことが指摘されており、ふたごの泣き時間の長さとの関係で注目されています。
一般社団法人日本多胎支援協会「多胎家庭における虐待死事例の特徴」より
僕ら双子の親は、もしかしたら「自分もそうなってしまうかも」と言う想像力も備えておかなくてはいけないのかもしれません。
新生児期は大変
新生児期はママもパパも満足に睡眠が取れないでしょう。
3時間おきの授乳、それ以外の夜泣き。
我が家は粉ミルクとの混合だったので、1号が母乳の間に2号が粉ミルク、そして2人を入れ替えて完了。
ママと2人で調乳から哺乳瓶の洗浄・消毒をしていましたが、お互いにこの頃の記憶は曖昧です。
離乳食やお風呂が大変
あれを食べさせてあげよう、これも食べさせた方がいいのかな、でも作るのが大変だ、時間がないから遊ばないで食べてくれ!
作るのも、食べさせるのも、後片付けも、全てが2倍。
お風呂に関しては、絶対にママとの共同作業でないとどうにもなりませんでした。
特に1号2号が自力で立てるようになるまでは、片方を洗っているときに、もう片方をお湯の張った浴槽で待たせておいたら溺れてしまう危険があります。
1人を洗って湯船につかって温まったらママを呼んでもう1人と交換、なので、お風呂の時間までには絶対に帰宅しないといけませんでした。
ちなみに、もしも夜帰れなかったりした場合には、その日のお風呂はキャンセルでした(体は濡らした温かいタオルで拭きます)。
保育園で体調を崩して大変
我が家の1号2号もなんとか1歳から保育園に入ることができました(隠れ待機児童も経験しました)。
それまで風邪らしい風邪は引いたことがなかったんですが、保育園に入園してからは、ほぼ毎日のように色んなウィルスや病気を頂いてきました。
もちろん頂くだけでなく、差し上げたこともあったと思うので”ギブ アンド テイク”、もしくは”お互いさま”と言う感じですね。
特に入園してからは、ママも育休明けで新しい職場だったこともあり、保育園からの突然の呼び出しは僕の役目でした。
1ヶ月ほとんどの日に呼び出しがあったこともあり、仕事にならなかったこともあります。
でも、これってママが呼び出し対応すべきとか、パパがすべきって決めることでもないと思うんですよね。
ママの仕事もパパの仕事も、同じくらい大事な仕事ですもん。
行ける人が対応すればいい、ただ正直なところ大変でしたけどね(笑)
周囲の心ない声に耐えるのが大変
これは、上の「保育園からの呼び出し」にも通じるんですが、特に職場での心ない声に耐えるのが大変です。
1回2回なら問題ないんです。
でも、2週間ぶっ続けで午後から早退とか、アポイントのキャンセルが続くとか、大事な会議をドタキャンしないといけないとか、こんなことが本当に続くんですよね。
最初は「大変だね~」なんて優しかった声が、すぐに「どうにかならないのか?」「その辺の管理はしっかりしなさい」「そんなんじゃ仕事にならないだろ」って変わるんですよね。
はっきり言いますが、そんなこと言われなくてもわかってます。
どうにもならないんです!
どうにかなるんならとっくにやってます!
すごく申し訳ないって思ってます。
でも、どうにもならないんです。
このモヤモヤを職場にぶつける訳にもいきませんし、ましてや子どもに当たることなんかもってのほかです。
好きで体調不良になっている訳じゃないですから。
夫の協力がなくて大変
「なんで私だけこんなに大変な思いをしないといけないの・・・?」
「なんでもっと手伝ってくれないの?」
「仕事仕事って、私も仕事はあるんだけど・・・」
「せめて自分のことは自分でしてくれないかな?」
「2人の子どもだよ?子育ては2人でやるものでしょ?」
「そんなん言うんだったら自分でやってよ!」
「言うだけ言って、いつもやるのは私」
こんな気持ちになったこと、ありませんか?
双子育児が大変だと思ったときどうしたらいいの?
「大変だ」と思うかどうかは、その人の心のキャパシティによって異なります。
だから、無責任に「そのくらい大丈夫」とか言われても全然説得力はありませんし、逆にストレスは増えていきます。
じゃあ、どうしたら少しでも双子育児が楽になるんでしょうか?
双子育児が大変でイライラした時の解消法
まずは、そのイライラを解消するために4つのことをイメージしてみましょう。
1. 深呼吸をしてみる
深呼吸には、心身ともにリラックスさせてくれる効果があります。
美肌効果や快眠効果もある深呼吸をすることで、心と体を一度落ち着かせることができます。
2. 子どもと距離を置いてみる
どんなときでも子どもと一緒にいなければいけないことはないはずです。
「こんにゃろめ!」って思うときは誰にでもあります。
特にまだ言葉の通じない時期なんかは、どんなに「やめなさい!」って言っても笑顔で茶碗をひっくり返したり、畳んだ洗濯物に笑顔で飛び込んでムチャクチャにします。
そんなときは、ちょっと隣りの部屋に行ったり、洗面所で顔を洗ったり、トイレを流す音に紛れて大声を出してみてはいかがですか?
・・・僕はたまにします(笑)
「ずっと一緒」って幸せですけど、ときに苦しいものです。
一旦距離を置いて気持ちをリセットすることで、もう一度あのカワイイ笑顔を正面から受け止めることができますよね。
3. 人に話してスッキリする
不思議ですよね、相談しようと思って話しているうちに、気がついたらもう心が軽くなってることってありませんか?
答えが見つからなくても、心の内を吐き出すだけで不思議とスッキリするものなんですよね。
悩んだら、1人で抱え込まずに誰かに話してみるだけで、意外と「あれ?こんなものだったっけ?」ってなるかもしれませんよ。
ちなみに僕はブログに書いてスッキリしています(笑)
4. 外出をしてリフレッシュする
これは家族の協力が必要になります。
子どもたちを家に置いて外に出る訳にはいきませんから、パパや両親に子どもたちを見てもらうことが必要です。
でも、いいんじゃないですか?
大変かもしれないけど、慣れれば絶対にうまくなるはずですし、スキルもついてきます。
ねえ、そこのパパ!1日くらい大丈夫ですよね?
家事を効率化して、「抜く」とこは抜く
誰が言ったのか知りませんが、なんかこんな風潮ありますよね?
家事や育児は楽をしちゃいけない!
楽をするなんて子どもの教育上よくない!
冗談じゃないです。
そんなこと言ってたら、あっという間に潰れちゃいます。
食洗機だって、乾燥機だって、時短料理だって、使えるものは何だって使いましょうよ。
「昔はそんなものなかった」
「そんなのただの甘えだ!」
そうですね、昔と今じゃ違いますよね。
「昔と違う」って言っても、そもそもその時代に生きてないですから。
家事で少しでも楽をすることができれば、その分の気持ちと時間を子どもや自分のストレス解消に充てることができますよね。
家事を効率化して、「抜く」ことは全然アリです!
「なんとかなる」「まあいっか」と言う気持ち
僕は最初すごく気合が入っていました。
子どもたちが生まれたらあれをしてあげよう、僕ら親はこうでないと。
特に躾(しつけ)や食に関することは、1号2号が生まれる前から色々と考えていました。
でも、双子育児をしてみて、その考えはすぐに遥か彼方へすっ飛んで行ってしまいました。
完全母乳、子どもたちのアルバム作成、双子ベビーカーでの電車移動、外食・・・
でも、子どもたちが大きくなるまでの少しの間と思えば、それはそれで何とかなるものです。
一歩引いて、「なんとかなるでしょ」「まあ大丈夫でしょ」「まあいっか」と思うことで、僕らはすごく心が解放されたように思えるんです。
行政や民間サービスに頼ることは恥ずかしいことじゃない
冒頭でもお伝えしていますが、多胎家庭では単胎家庭と比べて児童虐待の確率が高くなる傾向になります。
ちょっとイメージしてみましょうか、
- 赤ちゃんは、ちょっとしたことで倒れたりするので不安定
- 揺さぶると脳にダメージが残って、最悪「死」に至る
- 大人の小さな力で赤ちゃんはダメージを受ける
- 僕らはいつでも赤ちゃんの前で笑顔でいれるとは限らない
- 赤ちゃんの笑顔をいつもカワイイと思えるとは限らない
どうですか?
しかも、自分1人しかいないときに双子が同時泣きしたら、まだ慣れない双子育児で極限のストレスにさらされたとしたら?
誰かに相談しようにも、友達にLINEで相談しようにも、2人いっぺんに泣かれたらどうにもなりません。
物理的に、スマホを握りしめるだけの「手」が足りないんですよね。
そんなことが何回も続いたら、誰だって心は疲弊していきます。
市区町村で行われている子育て相談
市区町村では、子育てに関する相談事業を数多く行っています。
僕の住んでいる川崎市を例にいくつかご紹介したいと思います(あなたのお住まいの市区町村にもありますのでホームページを検索してみましょう)。
(以下の詳細については川崎市のホームページより引用しています)
児童家庭支援センター
0歳から18歳未満までの子どもの子育てや養育に関する相談をお受けする施設です。電話・来所・ファクスなどで相談に応じます。
児童相談
18歳までの子どもの養護・虐待・非行・障害・不登校・生活・行動・しつけなどに関する相談をお受けします。ご家族・こども本人からの相談もお受けします。
子育て短期利用事業(ショートステイ・デイステイ)事業
保護者の病気や出産、育児疲れ、看護疲れ、冠婚葬祭、出張、事故などにより、ご家庭で一時的にお子さんの育児が困難な場合に、原則、6泊7日以内でお子さんをお預かりします。
入退所は、乳児院は午前9時から午後5時までの間、児童養護施設は午前9時から午後6時までの間で、保護者の送迎によります。
児童相談所
18歳未満の児童のさまざまな問題について相談・援助活動を行う専門機関です。
主な仕事は以下の通りです。
- 児童の心身の発達及び障害についての相談・援助
- 児童のしつけ、性格、遊び、教育についての相談・援助
- いろいろな事情で児童を施設や里親に預けるための相談・援助 (ただし,保育所への入所は福祉事務所)
- 障害のある児童に対する療育手帳及び各種手当についての判定
- 一時保護の実施
乳児院
家庭で養育できない0歳から2歳未満までの乳幼児を入所させ、保護者に代わり養育することを目的としています。
保護者に代わり、健康管理、精神発達、運動機能の助長、情緒の安定をはかりつつ、無理なく乳幼児期へ移行するよう養育します。入所に関しては、児童相談所を通していただきます。
児童虐待防止センター
子どもの虐待の通報や子育て不安に関する相談をお受けします。
こんなときお電話ください。
- 子どもが可愛くない、面倒を見たくない、たたいてしまいそう
- 子どもが虐待を受けたことがあり、またされそうだ
- 家族の虐待を止めさせたい、虐待をしているようだ
- 子どもをどなってしまう等、暴言を言ってしまう
- 虐待の疑いのある子どもを見た、情報を聞いた
- 病院、保育園、施設等、幼稚園、学校等で虐待を受けている、あるいは疑いのある子どもがいる
児童養護施設
保護者がない・虐待されている等さまざまな理由で環境上養護を必要とする2歳から18歳未満までの児童を入所させ、これを養護し、あわせてその自立を支援します。
入所に関しては、児童相談所を通していただきます。
里親制度
制度内容
さまざまな事情で保護者と生活のできないお子さんを里親に委託し、家庭の中で健やかに育てていただくため、市から養育に必要な一定の費用を支払います。 里親についての研修・啓発を図るため、里親会へ補助金を交付します。 新たに里親となることを希望されるご家庭に対し、随時受付事務を行います。
養育里親
親の病気、家出、離婚その他いろいろな事情により、家庭で生活のできない子どもを家庭で養育します。
専門里親
虐待を受けた子どもを温かな家庭でおおむね2年間養育し、心のケアを行います。
親族里親
三親等以内の親族が子どもを家庭で養育します。
ふるさと里親
児童養護施設等に入所している子どもを、夏冬休み等に数日間家庭で養育します。
※里親となるためには、児童相談所による受付・調査の後、児童福祉審議会による審議を経て認定されます。
※児童福祉法に基づき、児童相談所が里親への児童委託を決定します。
民間で行われている里親に対する支援
フローレンスと言う会社を知っていますか?
私たちは「みんなで子どもたちを抱きしめ、子育てとともに何でも挑戦でき、いろんな家族の笑顔があふれる社会」の実現を目指す、社会問題解決集団フローレンスです。
「訪問型病児保育」「障害児保育」「小規模保育」など、常識や固定概念にとらわれない新たな価値を創造するイノベーター集団として、これからも走り続けます。
このフローレンスと言う会社は、代表の駒崎氏が先頭に立って「病児保育」「待機児童問題」「里親問題」など様々な子どもに関する問題に取り組んでいる、今最も応援したい会社のひとつです。
そんなフローレンスが積極的に行っているのが、「赤ちゃん縁組」と言うものです。
こちらのホームページでは、特別養子縁組に関する情報だけでなく、”望まない妊娠”に悩んでいる人に対しても優しく受け止めてくれる「にんしんホットライン」も開設しています。秘密厳守で相談費用もかかりませんので、もしも悩んでいる人がいたら、そっと教えてあげてください。
双子育児に疲れてイライラしたとき まとめ
今日も最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました!
双子育児って楽しかったり、嬉しかったりすることが多くて本当に幸せです。
でも、その一方で大変な思いもたくさんします。
これは双子育児に限らずそうだと思いますが、そもそも初めての育児は不安だらけです。
なんなら不安しかありません。
我が家の1号2号は1000gと1200gと言う、超未熟児で生まれました。
2歳になった今では体重も11kgを超えて、できることも少しずつ増えていっていますが、それでも周りの子と比べたら成長が数ヶ月遅いことがわかります。
「大丈夫かな」「ゆっくり見守っていこう」「ちょっと心配だな」「でもゆっくり見守ろう」
いつも心は葛藤しています。
根底にある小さな不安がいくつも重なって、あるとき爆発してしまわないように、僕らは自分自身で心の調整をしないといけません。
その方法のいくつかを今日はまとめてみました。
子どもが第一ですけど、僕らの心と体も同じくらい大切です。
育児って先が見えないような気がしませんか?
オムツを替えて、ご飯を食べさせて、お風呂入れて、寝かしつけをして、保育園の送迎して、泣いたら抱っこして、毎日同じことの繰り返しのようで、これが永遠のような気がするときってありませんか?
でも、少しずつですが確実に子どもたちも成長しているんですよね。
子ども欲しくて、でもなかなかできなくて、そしたら双子ができて「どうしよう!」って思ってたら超未熟児で生まれて、心配してたらあっという間に10kg超えて、気がついたら2歳。子どもたちの健康と経済的不安と闘いながら、気がついたらもう2歳。先は見えなくない!みんな双子育児頑張ろう!
— 双子のパパYuichi@3児のあなた (@fp_yuichi_fp) 2016年10月25日
余談ですが、僕はTwitterでつまらないことをつぶやいてストレス発散をしています。
ストレスを発散できる場所があるって、それだけでいいもんですよね。それがリアルでもネット上でも。
でも、人に迷惑をかけたり嫌がらせをしたりするのは言語道断ですよ。
まあ、ちょっと贔屓にしていない球団をイジルるくらいにしておきましょうね。
イヌドレッド pic.twitter.com/kVBxvpUuCO
— 双子のパパYuichi@3児のあなた (@fp_yuichi_fp) 2016年10月26日
おしまい
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