災害時だけじゃない!液体ミルクを日本で普及させるための乳児用液体ミルクプロジェクト
こんにちは、双子のパパYuichiです。
2016年10月15日、
こんなネットニュースが飛び込んできました。
2014年、インターネット署名サイトchange.orgで、メーカーに液体ミルクの製造を求める署名活動をはじめた。
今年4月の熊本地震で、液体ミルクが再び話題になったことで賛同者が増え、10月14日現在は4万1400人の賛同が集まっている。
末永さんは、より詳しくニーズを探って国やメーカーに要望しようと、9月末から11月末までの期間でアンケートを実施している。
引用元:Yahoo!ニュース「母乳vs.粉ミルクではなく ひとりの母親が広げる「液体ミルク」の可能性」より
僕らも何度思ったことか。
「液体ミルクがあればいいのに・・・」
我が家の1号2号は母乳と粉ミルクの混合で育ちました。
ただでさえ食欲旺盛だった1号2号は母乳だけでは足りず、卒乳するまでに相当な金額の粉ミルクを飲んで成長しました。
「子どもたちが大きくなってくれれば、粉ミルクにかかる金額なんて頑張って稼いでやる!」
そう思っていましたが、僕らが大変だと感じたのは金額以上に「手間」と「不安」だったんです。
毎回の調乳・洗浄・消毒の手間、外出時の荷物の多さ、災害時など万が一のときでも調乳ができるかの不安。
今日は、僕らが感じた粉ミルクの問題点と、液体ミルクに対する”期待”を考えてみたいと思います。
母乳・粉ミルク・液体ミルクの違い
液体ミルクについて語る前に、まずは母乳と粉ミルク、液体ミルクの違いについてまとめてみたいと思います。
母乳のメリット・デメリット
「できれば完全母乳(完母)で育てたい」と言うママも多いんじゃないでしょうか。
そこで母乳のメリットとデメリットを簡単にまとめたいと思います。
母乳のメリット
- 免疫をママからもらい、病気になりにくくなる
- 消化・吸収がいい、胃腸に優しい
- ミルクアレルギーを起こしにくい
- 赤ちゃんとスキンシップやコミュニケーションが取れる
- 外出時や夜間でもすぐにあげることができる
母乳のデメリット
- 哺乳瓶と比べて出が悪く時間がかかるので、その分、授乳間隔が短い
- 外出時には授乳する場所を探す必要がある
- 人にミルクをあげてもらうことができない
- 赤ちゃんの噛みつきなどにより傷から細菌が入り、乳腺炎になりやすい
- 卒乳しにくい
このように、母乳にもメリットがあればデメリットもあると考えられています。
では、粉ミルクはどうなんでしょうか?
粉ミルクのメリット・デメリット
粉ミルクに良いイメージを持っていない人もいるかもしれません。
しかし、たくさんのメリットがあるんですよ。
粉ミルクのメリット
- 誰でもミルクをあげることができる
- 外出先でも恥ずかしいことなくミルクをあげることができる
- 母乳との併用もできる
- 飲んだ分量が正確にわかる
- ママの精神的なストレスが軽減される
粉ミルクのデメリット
- お金がかかる
- 調乳、洗浄、消毒と手間がかかる
- 母乳に含まれる免疫が受け取れない
- 外出のときの荷物が多くなる
- 母体の回復が遅れる
- 災害時にお湯がないと作れない、衛生面に不安がある
我が家は双子だったので「お金がかかる」と言うのが一番のデメリットでしたが、それでもしっかりと育ってくれていますので、今ではありがたい存在だったなあと感じています。
母乳と粉ミルクのメリット・デメリットについてもっと詳しく知りたい方は、母乳?粉ミルク?混合?双子のミルクで知っておきたい2つのこと。をご覧ください。
また、粉ミルクは70度以上のお湯で調乳をしないとサルモネラ菌やサカザキ菌などが入りやすくなるため、衛生面で気をつける必要があります。
液体ミルクのメリット・デメリット
まだ聞きなれない人も多いかもしれない「液体ミルク」のメリット・デメリットについてまとめます。
液体ミルクのメリット
- 調乳済みなので、そのまま乳首をつければ赤ちゃんに飲ませることができる
- お湯を使って調乳する必要がない
- 常温保存が可能
- 長期保存も可能
このように、手間がかからず、常温保存 や長期保存ができると言う観点から、災害時の備蓄としても重宝します(2016年4月の熊本地震でも注目を浴びています)。
また、液体ミルクは、無菌充填製法という特殊技術により製造されているため、とても衛生的です。
この無菌充填製法では、乳児用液体ミルクを短い時間で高温滅菌し、さらに短時間で冷やすので味は損なわれず美味しいミルクのままです。
それを、滅菌された容器に菌が入らないように詰るので、完成した液体ミルクは無菌状態で衛生的にも安全です。
※ 液体ミルクの成分は、その他のミルクと比べてほとんど違いはありません。ただし、製造方法によって多少の栄養成分に違いが出てきます。
液体ミルクのデメリット
液体ミルクが日本で普及しないのには、このデメリットが影響しています。
- 厚生労働省の認可がない
- 個人輸入しかなく価格が高い
粉ミルクは、国の定める食品衛生法で「乳児用調整粉乳」という分類となっています。
液体である液体ミルクは「粉乳」ではないので、赤ちゃん用である特別な表示「乳児用調整粉乳」は使えないので、もし国内メーカーが液体ミルクを製造しても、赤ちゃん用ミルクである表示をして販売できないんです。
ちなみに、輸入品の乳児用液体ミルクは、鉄分やカルシウム入り牛乳やコーヒー牛乳などと同様の「乳飲料」と表示して販売されています。
厚生労働省では、液体ミルクの製造や販売を反対したり禁止したりしている訳ではないのですが、メーカーからの要請がないため法の整備が整わず、メーカー側も液体ミルク市場への進出に積極的ではないため、なかなか国内での製造と販売が進んでいないのが実情です。
外国製の液体ミルクはAmazonなどで購入することが可能ですが、販売ページや商品ページの説明書きなどをよく読んでから購入するようにしましょう。
液体ミルクを災害時だけでなく、日常でも使えるために動き出した【乳児用液体ミルクプロジェクト】とは
「乳児用液体ミルクプロジェクト」とは
冒頭でお話した「乳児用液体ミルクプロジェクト」は、横浜市に住む主婦の末永恵理さんが始めました。
プロジェクトサイトはこちらです。
change.org
おでかけにも備蓄にも使える便利な乳児用液体ミルクを、日本でも製造してください!
「乳児用液体ミルクプロジェクト」は署名キャンペーンです。
※ 2016年10月15日現在:41,554人/50,000人が賛同しています
末永さんは、このチャレンジを通して次のような流れを作りたいと考えています。
- 消費者のニーズをあぶり出し
- メーカーにより行政に承認請求
- 行政が認可
- メーカーが製造
- 消費者が購入できる
この署名キャンペーンでは、1つ目の「消費者ニーズのあぶり出し」を行います。
代表:末永さんのご紹介
横浜市の主婦、末永恵理さん(37)は、いま2歳の長女が生まれてすぐ、母乳があまり出ず、授乳がうまくいかないことに悩んでいた。
夜中に何度も起きて粉ミルクをお湯に溶くのは大変だった。
長女が栄養不足になってしまうのでは、と心配もした。
インターネットで調べると、欧米では乳児用液体ミルクがスーパーで手軽に買えることがわかった。
「日本にも液体ミルクがあれば、子育ての負担が少しでも解消されるのでは」 末永さんはそう考え、たったひとりで「乳児用液体ミルクプロジェクト」を始めた。
引用元:Yahoo!ニュース「母乳vs.粉ミルクではなく ひとりの母親が広げる「液体ミルク」の可能性」より
末永さんはこのキャンペーンを2014年に始めました。
※ facebookページもあります:乳児用液体ミルクプロジェクト facebookページ
遅ればせながら、僕は今、しっかりと認識をしました。遅くなってごめんなさい。
でも、まだ遅くないですよね!
先ほど、末永さんにコンタクトを取ったら、快く記事で応援させてもらうことを承諾していただきました。
なので、一生懸命応援したいと思います。
「乳児用液体ミルクプロジェクト」への参加方法
プロジェクトへの参加は、まずこちらのページから進んでください。
change.org
おでかけにも備蓄にも使える便利な乳児用液体ミルクを、日本でも製造してください!
こちらのページには、末永さんの熱い気持ちとともに、このキャンペーンに至った経緯などが、熱く熱く詰まっています。
この熱い気持ちに賛同していただけたら、
- 名前
- メールアドレス
- コメント
などを入力して「賛同!」ボタンを押してください(僕も先ほど完了しました)。
※署名ができない「エラー」が出たら、お手数ですがfacebookページのほうにコメントで「賛同します」とお伝えください
液体ミルクが日本で販売されることになれば、災害時にも安心して赤ちゃんにミルクを飲ませることができ、日頃の粉ミルクの調乳などの手間もなくなり、衛生面でも安心して赤ちゃんにミルクをあげることができるようになります。
もしかしたら、聞きなれない「液体ミルク」と言う言葉に不安を覚える人がいるかもしれません。
でも、衛生面についても、使い捨ての問題(ゴミの問題)についても、末永さんは署名キャンペーンサイトやfacebookページで丁寧に質問に答えてくれています。
是非とも、署名キャンペーンサイトやfacebookページの最初から最後まで見ていただけると嬉しいです。
僕ら双子のママパパにはたくさんの仲間がいます。
僕らには2倍以上のパワーがあります。
僕らのワンクリックが、世の中を変えるかもしれません!
液体ミルクについてのアンケートも実施しています
液体ミルクについての期待、不安に思うこと、粉ミルクを使うことでの不満などをアンケートでお聞きしています。
簡単なアンケートで、僕も2分ほどで完了しました。
ご協力をお願いします(名前不要)。
最後に
今日も最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました!
僕ら子育て世代は、ホントにたくさんの問題に囲まれています。
待機児童問題、3人乗りの自転車問題、そして新たに出てきた「液体ミルクの問題」です。
いや、新たに出てきた訳ではないですね、僕が今取り上げているだけで、前々から末永さんを始め多くの人たちが声を上げてきてるんですよね。
もしかしたら、こんな声もあるかもしれません。
「液体ミルク?そんなものに頼る必要はない!」
「甘えるな!」
「手間がかかるなんて、そんな楽をするな!」
「私たちの時代はそんなものはなかった!」
先輩たちのアドバイスでためになるものはいっぱいあります。
でも、時代に合わないアドバイスを無理に受け入れる必要はありません。
時代が違うんです。
楽をしちゃいけない?いやいや、どんどん楽をしましょうよ。
苦労をしたから子どもが元気に立派に育つ訳じゃないですよね?
ただでさえ昔と違って日本経済は低迷していて、収入も減っています。
昔と違うんです。
ママもパパも仕事に子育てにテンテコマイなんです。
なんとか時間管理して、調整して、それでも我が子になかなか接することができずに残業が続いているパパさんもいるんです。
知ってます?
新生児の場合だと、授乳は3時間おきです。
これは昼も夜もです。
パパが寝ている間に、ママは夜に2回から3回起きて赤ちゃんにおっぱいをあげています。
粉ミルクの場合も同じです。
しかも粉ミルクの場合だと、調乳・洗浄・消毒の手間が増えますからもっと大変です。
授乳の間に3時間も寝れません、粉ミルクの場合だと2時間から2時間半、赤ちゃんが泣いたらさらに睡眠時間は少なくなります。
赤ちゃんの「この3時間」は期間にしたら短いかもしれませんが、ママの体力や精神力は限界に達するほど疲弊します。
そんなとき、パパが液体ミルクをあげることができれば、その間にママは休むことができます。
交代交代ですれば、お互いに労わり合うことができて、子育てに前向きになれるかもしれません。
これを知らずに「甘えるな!」なんて誰が言えますか?
家事や育児で楽をして何が悪いの?「楽をするな」と言う人に共通する”あること”とは?でもお伝えしていますが、子育てを楽にして、少しでも楽しく子育てをしていきましょう。
子育てを楽しくする、そして災害時にも役に立つ、そんな画期的なものは絶対にあったほうがいいです。
もし、「今は必要ない」と思っても、もしものときに購入することができる、そう言う場所だけは確保しておいたほうがいいと思うんです。
あなたが購入するかどうかは、あなたが後で決めればいい。
日常でも使えて、備蓄としても保存できて、自治体でも備蓄できる。
僕らの子どもには間に合わなくても、僕らの子どもが結婚して子どもを持ったとき、当たり前のように液体ミルクがある日常を想像して、この署名キャンペーンを応援したいと思います。
どうぞ、署名・アンケート・記事の拡散のお手伝いを宜しくお願いします。
おしまい
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