いつまで使う?僕らがベビーフェンスをやめた理由やタイミングと子どもたちと僕らの変化
リビングを隔てる柵を撤去した。いつがタイミングか迷ってたけど正解はないなと思って思いきって。子どもたちがあちこち壊したりするの怖かったけど意外と自由にすると「これは?」と考えて行動するようになった。もっと早く撤去しても良かったかも。もっと子どもたちを信用してもいのかもな。
— 双子のパパYuichi@ひよこクラブにも出たい (@fp_yuichi_fp) 2019年3月21日
こんにちは、双子のパパYuichiです。
あなたの家にベビーフェンスやベビーゲートと呼ばれるような、子供用の「柵」はありますか?
ベビーフェンスやベビーゲートとは、赤ちゃんや子どもが部屋の外に出ないようにするための画期的なアイテムです。
イメージとしてはこんな感じ。
形や大きさは家の構造や部屋の大きさなどの違いで種類は多く、様々な使い方をする家庭があります。
でも最近になって、この柵をいつやめようか、どうやってやめようかずっと悩んでいたんです。
そして今回、我が家の子どもたちは4歳双子と2歳長女の3人ですが、先日この「柵」を思い切ってやめることに決めたんです。
なぜやめることができたのか?タイミングはどう決めたのか、僕らがこの決断をした経緯を紹介したいと思います。
この記事の目次
僕らがベビーフェンスをやめた理由やタイミング
ベビーフェンスは子どもたちが危険な場所へ行くのを防いだりするのに役に立ちますが、子どもたちがフェンスを乗り越えてくる体力がつきはじめると、その役割を終えた合図かもしれません。
しかし、その合図を感じ取った僕らは、それでもベビーフェンスをやめることができなかったんです。
実は「やめ時」がわからずにいた
なぜやめることができなかったかというと、実はその「やめ時」がわからなかったんです。
その理由は3つです。
- 乗り越えることはできても、部屋と部屋を区切る役割にはなっていた
- 僕らの心の「防波堤」にもなっていた
- 片づける時間がなかった
我が家のダイニングとリビングには遮る扉がないため、リビングからダイニングを抜けるとキッチンまで一直線です。
だから子どもたちが乗り越えることができるようになっても、「柵から出ないでー」などと言って部屋を出ないように伝えることはできました。
そして、ひとつ「柵」があることで、キッチンへ簡単に行って包丁などを手に取ってしまわないようにという僕らの心の「防波堤」のような役割も果たしていたんです。
片づける時間がなかったというのは言い訳になるかもしれませんが、双子育児は毎日が大変なことの連続で、いつも物事に優先順をつけてこなしていくことが習慣化していたので、ある意味で「いつでもできる」フェンスの片づけはいつも後回しになっていたんです。
やめた理由は子どもたちに怒ることが増えて心が病みそうになったから
それでも思い切ってベビーフェンスを取り払うことにしたのは、子どもたちに怒ることが増えて心が病んでしまいそうになったからなんです。
ベビーフェンスがまだ機能していたときは良かったんですが、子どもたちが柵を越えることができるようになってきてからというもの、柵を越えて来るたびに「危ないからキッチンには来ない!」「お風呂に行かないで!」「もう越えてこないで!」と大きな声をあげるようになり、いつの間にか、子どもたちを注意することから怒ることが当たり前になり、その都度僕らは心が疲れていったんです。
でも、考えてみたんです。
ベビーフェンスを越えたからって、毎回危ないことするのかな?
ベビーフェンスを越えたい理由って、本当にいたずらしたいからなのかな?
そう考えてみたとき、自分が何にそこまでこだわっているのか、なんでここまで心を病むくらい怒っているのか、自分でもその理由がわからなくなってきているんじゃないかなって思ったんです。
タイミングは親の気持ちが固まったとき
ある日の夜、子どもたちの寝かしつけが終わったとき、僕はこの思いをママに伝えてみました。
すると、ママも自分の心が疲れていること、ベビーフェンスがもう機能していないこと、子どもたちに怒ることに疲れたことを教えてくれました。
でも、「やっぱり危ないんじゃないか」と今から柵をなくすという決心がつかなかったようで、踏み切れずにいたみたいです。
僕らはその後、数日かけて自分たちの心が落ち着くのを待って、気持ちが固まったときに子どもたちにも告げることにしました。
「明日、保育園から帰ってきたらドア(フェンス)なくなってるからねー!」
ベビーフェンスをやめて起こった子どもたちの変化
子どもたちが保育園から帰ってくるまでに、ベビーフェンスをなくして、部屋を少し広くするための家具などの配置替えは僕の担当としました。
子どもたちが帰ってきてどんな反応をするのか、そして本当に危なくないのか、それはやってみたいとわからないことで、僕らもドキドキでした。
世界が広がった喜びで明るくなった
「わぁ!おうちが大きくなってるー!」
「なんかしゅごいねー!」
「やったー!やったー!」
子どもたちは全身で喜びを爆発させて、少なくとも10回はリビングの端っこからダイニングを抜けてキッチンの壁まで何回も何回も楽しそうに走っていました。
今まで「柵」で閉ざされたひとつの部屋だったところが、ぶち抜きで3つの部屋を駆け抜けることができるようになったんです。
まるで世界が広がったように、子どもたちの目が明るくなってきたのがすぐにわかりました。
自由を得たことで逆に慎重になった
子どもたちが明るく走り回ることができるようになり、僕らの心配ごとが現実になるか不安もありました。
キッチンで悪さしないか、ダイニングにあるものを壊したりしないか、家の中がメチャクチャにならないか…?
子どもたちは意外な反応で答えてくれました。
柵がなくなって自由を得たことで、逆に少し慎重になったんです。
興味のあるものを見つけると、それを触る前にこちらに視線を向けて手を止めてみたり、触る前に「これなーにー?」と聞いてみたり、僕らがそれが大丈夫なものかを判断する前に考えるようになったんです。
ルールを守ることができるようになってきた
そして、今まで柵として目に見えた「ルール」がなくなったことで、僕らとの間で今度は「言葉によるルール」を作り、それを守るようになったんです。
毎回うまくいくことはまだありませんが、それでも子どもたちなりに「やっていいこと・悪いこと」の判断をつけようと考えるようになってきたようです。
「おもちゃで遊ぶのはテレビのある部屋(リビング)だよねー?」
「ご飯食べてるときはテレビの部屋に行っていいんだっけー?」
「ママがご飯作ってるときは(火が)アチチするから行かないよねー?」
こんな簡単なことですが、それでも子どもたちなりに毎回考えて自分の行動を制御しようと葛藤しているのが見えて嬉しくなります。
ベビーフェンスをやめてたことで親にも変化が出てきた
ベビーフェンスをやめたことで、子どもたちに多くの変化を見ることができました。
そしてその変化は、子どもたちだけでなく僕ら親にも出てきたんです。
子どもたちの動線の上に物を置かなくなった
子どもたちはまだ「走りたい!」「あそこに行きたい!」という欲求が強すぎて、自分の足元に気が回りません。
床に置いてあるもの、壁にかけてあるもの、いわゆる子どもたちの動線の上に物があると、ぶつかって転んだりよろけたりしてしまいます。
ぶつかって物が壊れたり散らかったりするのももちろんなんですが、子どもたちがケガをしないようにするためにも、子どもたちが通るであろう場所に物を置いたり、手に触れるところに物を置いたりしないように配置転換をするようになりました。
お陰で家の中がスッキリして、僕らも暮らしやすくなって一石二鳥です。
子どもたちを信用するようになった
子どもたちに変化が見え始めて、僕はママとまた話し合ってみたんです。
僕らが最初に不安だった、物を壊したり、色んなものを触ったりして、今まで以上に家の中が散らかったりするんじゃないか、僕らはまたすぐに怒ったりして心が疲れるんじゃないかって思っていたんですが、子どもたちが僕らの心配をよそに慎重に行動したり、ルールを守るようになってきたので、僕らももう少し子どもたちを信用してみようかって。
これにはかなり僕らも覚悟がいりました。
実際にやってみるとわかるんですが、信用するよりも「危ない!」とか「それやっちゃダメ!」とか言うほうが簡単なんですよね。
子どもたちが何かをする前に止めたり遮ったりすると、物が壊れないし部屋が汚れないし、僕らの都合の良いようにコトが運びやすくなるんですよね。
でも、これだと子どもたちの好奇心や成長を妨げるなって思ったんです。
だからグッと我慢して、子どもたちがないをするか、それに何の意味があるのか確認して、本当に危ないと思ったときに声をかけようと思ったんです。
これがまあ難しい(笑)
子どもたちを信用して見守るってすごく難しくて、ついつい口や手を出してしまいそうになるんですが、そんなときは怒らずに「どうしたの?」「何か見つかった?」「ねえねえ何してるの?教えて?」と言葉を変えてみることにしました。
子どもたちに「説明する」意識が増えた
ベビーフェンスをやめたことをきっかけに、僕らは「危ない!」とか「やめなさい!」とか簡単な言葉だけを使うのをやめて、なぜそうなのか説明するという意識に切り替えてみました。
子どもたちも少しずつ言葉がわかるようになり、コミュニケーションも取れるようになってきました。
ただ単に「危ない!」「やめなさい!」だけでは僕らの声がどんどん大きくなるばかりです。
子どもにすぐ怒るのをやめるために誰でもできる3つの方法でも書きましたが、子どもたちと同じ目線になって話すことで、怒らずにゆっくりと話すことができるようになります。
子どもたちも意思を持った一人の人間という意識を僕らが持つことで、怒るという楽な方法と決別するきっかけにもなる、それがベビーフェンスをやめたことのメリットのひとつでもありました。
最後に
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
ベビーフェンスは子どもたちを危険から遠ざけるためのものでしたが、時間が経ち、子どもたちが成長すると僕らの心を縛る「実はいらないもの」に変化していたことが今回わかりました。
子どもたちは成長しますが、僕らはまだ子どもたちを「小さい」「できない」「まだわからない」と無意識に決めていたんだということもわかりました。
今回ベビーフェンスを思い切ってなくしたことで、子どもたちに明るい笑顔が増えて、僕らも成長するきっかけをつかむことができました。
まだまだ怒ってしまったり、たまには危ないこともありますが、それでも「何事も経験だ」と自分自身にはっぱをかけながらやっていこうと思います。
みなさんはいつベビーフェンスをなくしましたか?
おしまい
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