療育と保育園はどっちを優先すべき?4歳双子を実際に通わせて僕が実際に選んだもの
こんにちは、双子のパパYuichiです。
「双子は成長が遅いことがある」とよくいわれます。
我が家の1号2号もそうで、3歳になる前に保育園の先生から「一度、療育に相談してみては?」と言われていました。
そして3歳のときに受けた発達検査の結果、
- 1号の発達具合:2歳程度(当時3歳)
- 2号の発達具合:1歳半程度(当時3歳)
うすうす気づいていたものの、いざ実際に「数値」で見るとやっぱりショックだったことを今でも覚えています。
詳しくはこちらに書いていますのでご覧ください。
このようなこともあり、ママとも話し合って療育へ通うことにしたんですが、保育園にも通っていたこともあり、どちらを優先しようか悩んだこともありました。
そして、療育に通い始めて2年目、どちらを優先すべきかなんとなくわかってきたので、今当時の僕と同じように迷っているママパパがいたら僕らが実際に選んだものについて紹介するので参考にしてみてください。
4歳双子1号2号の療育での活動内容
現在4歳9ヶ月の双子1号2号ですが、それぞれ成長のスピードが違ったので、療育で行う活動内容も違いました。
4歳半で受けた発達検査の結果
- 1号の発達具合:4歳程度
- 2号の発達具合:2歳7ヶ月程度
以下が1号2号の療育での活動内容です。
1号は数ヶ月で卒業、2号は週1回の通園を継続
まず1号は認知や言語などの面で、そこまで療育でのフォローは必要ないだろうとの診断でした。
ただ、下半身の筋力が弱く、ちょっとしたことで転んでしまう傾向がありました。
そこで、不安定だった足の使い方や歩き方を改善するために、療育ではこのあたりのフォローをすることになりました。
- 療育に通う回数は数週間に一度
- 歩き方、足の使い方などをフォローする専門の先生が指導
- 立ったり、座ったりなど体の使い方を遊びを通して学ぶ
- 基本的にママが付き添い
フォローの結果、数ヶ月で1号は徐々に自然な歩き方を学んでいき、あとは日常生活の中で成長にともなって改善されるとの判断で療育を卒業しました。
2号は体の発達はほぼ問題なかったのですが、認知や言語の面でまだまだフォローがいるということで週に1回療育に通ってサポートする(通園)ことになりました。
- いろいろな遊びを通して体に刺激を与える
- 集団行動などではなく、個々の成長に合わせた遊びで過ごす
- 決して怒らない、その子の気持ちを尊重して行動を引き出す
- ご飯の食べ方などを学ぶ
- 基本的にパパが付き添い(他の家庭はママが多かったです)
これらのことを1年間、一緒に学んでいきました。
そして現在、療育のクラスも新しくなり、新たな環境のもと2号は頑張って週に1回の通園を続けています。
もともと急な環境の変化が苦手な2号でしたが、本人も楽しそうにしていて、思った以上に早く馴染むことができてビックリしています。
付き添いはパパとママが協力して行う
僕らが通う療育の場合、週に3回に満たない場合は親の付き添いが必要になります。
なので、療育のある日は仕事を休んでいます。
1年目は午前中から午後までだったので、療育で給食を食べて、家に帰ってきておやつを食べ、1号と3号が保育園から帰ってくるまで一緒に待ってるというスケジュールでした。
2年目になりクラスも変わり、言語能力を中心にフォローするようになると、時間も午前中だけになり、午後からは帰宅して家で過ごすというスケジュールに変わりました。
家に帰ってからは2号と2人っきりなので、なかなかない2人だけの時間を楽しんでいます。
いつもはママパパの取り合いをしてるんですが、パパを一人占めできる余裕があるのか、2号の甘えん坊モードは全開になり可愛さ満載です。
どちらを優先させるかは何を優先させるかで決める
療育と保育園、どちらを優先させるのかはママパパが相談して決めることができます。
ただ、正直どちらを優先させるべきか、悩む時間はあまりありませんでした。
なので、僕らが決断して、今どうなっているのかを見ながら判断してもらえたらいいなと思います。
「のびのび」させたいなら療育中心、集団で学ばせたいなら保育園中心
最初はできるだけ多く療育に通わせた方がいいのか、それともせっかく入れた保育園を中心に考えたらいいのかわかりませんでした。
しかも、そのときの2号の状況がどちらを優先したらいいのか判断しづらかったからです。
- 療育はのびのびサポートできそう
- 療育の先生たちは専門性があり信頼できる
- でも保育園の活動の多様性も「刺激」という意味では捨てがたい
- 保育園のお友達や先生との関わりも大切
- もしかしたら療育に馴染めないかもしれない
- 仕事休める?
このようなことを考えた結果、最終的には親がどちらを優先させるか決めるということで、療育には週1回通うことに決めました。
1年間通ってみて、僕らが心配したことなど全然必要なかったように2号は楽しく療育に通っていました。
「あしたりょういくー?」と毎日聞いてくるときもあったくらいでしたが、2号にとっても療育に行くことが気分転換になっていたのかもしれません。
我が家は保育園をメインで考えましたが、子どもの状態やママパパの仕事の状況なども含めて考えてみるといいと思います。
毎年どちらを優先させたいか選ぶことができる
2号が通っている療育は、2年目にクラス替えがありました。
1年間通ってみて、「もう少しレベル上げてもいいかも」ということで、1つ上の5歳児と同じクラスになったんです。
今までは「遊ぶ」「刺激する」「表現する」などを重視していましたが、新しいクラスでは「ルールに沿って遊ぶ」「遊び方を工夫する」「コミュニケーションを図る」などを重視することになりました。
ただ、クラスが決まる前に保育園優先か療育優先かを再度相談することができました。
保育園でも創作活動や日常生活のルールについての勉強、友達同士でのコミュニケーションなどを重視するようになってきているので、僕らはこう考えました。
- 保育園でできないこと → 療育でサポート
保育園での活動で2号がついていけないことがまだまだあります。
全部とまではいきませんが、そのフォローというか心と体の穴埋めを療育で行い、それをまた保育園で実践するといった感じでしょうか。
イベントがある場合は療育を休ませることもあり
療育は毎週1回、決まった曜日に通園しますが、保育園のイベントなどがあった場合は休ませることもあります。
運動会などの大きなイベントだけではなく、
- 子どもたちが喜びそうな移動動物園が来るとき
- 調理実習があるとき
- お誕生日会があるとき
- その他にも2号が好きそうなイベントがあったとき
療育での専門的なサポートも大切なんですが、保育園で2号が楽しみにしているイベントは笑顔で参加させてあげたいんですよね。
家に帰ってきてから満面の笑顔で「たのしかった!」っていわれたら、この経験も大切なんじゃないかなって思うんですよね。
もちろん療育の先生もこのことについては了承してくれます。
療育に通って4歳双子はどう変わったか?親として得られたものは?
最初は療育に通うことにすら抵抗がありました。
もっといえば、保育園の先生から「療育で相談してみたら?」と言われたことを受け入れることも大変でした。
でも、実際に1年通ってみて思ったのは、早めに決断して良かったなということでした。
僕らは一緒に療育に通うことで、4つの大切なものを得ることができました。
1号は体の動かし方を効率的に学ぶことができた
まず療育を数ヶ月で卒業した1号ですが、家庭だけで過ごしていたらこんなに早く安全に歩くことはできなかったかもしれません。
それどころか、変な癖がついてしまったまま成長してしまう恐れもありました。
しかし、早めに療育で専門的なサポートを受けたことで、体の使い方を覚えて効果的に歩いたり座ったりの日常動作がスムーズにできるようになりました。
自分たちだけではこんなにもスムーズに対応できなかっただろうなと感じています。
2号はのびのびとした時間の中で自分を表現することを覚えた
2号にはこんな特性があります。
- 自分の中で決まったルールがある
- 小さいことにもこだわりが強い
- 急な変化を恐れる
- 大声を出されるのを恐れる
- 動くものを目で追ってしまう
- 集中力がある
- 音楽や形を覚えるのが得意
- 一度「怖い」と認識すると克服するのはなかなか困難 など
療育ではのびのびとした時間を過ごすことができるので、2号は安心して活動することができます。
怒らない、急がない、大きな声を出さない、そんな空気で進んでいく時間が療育にはあり、この空気感で安心したのか2号の表情は豊かになり、自分の言葉や行動で自分の気持ちを表すことができるようになってきました。
未だに僕らからしたら「?」な行動が多く、たまに理解できないこともありますが、それでも彼の世界は楽しく回り始めたようです。
1人を集中して見ることができて新たな発見があった
家では3人の子どもたちでワチャワチャしてますし、保育園では集団行動が基本なので2号のペースで過ごすことはなかなか簡単ではありません(もちろん先生たちのサポートはありますが)。
僕とママも家では3人を見なければいけないので、2号だけに時間を割くことができません。
療育では数時間ですが、1対1でじっくりと2号と向き合うことができます。
2号もじっくりと、焦ることなく接することができる時間だと肌で感じているのか、普段見せることない表情で甘えてきたりします。
僕自身も、こんなに2号の行動や視線の先にあるものをじっくりと見ることができる時間はないと感じています。
なので、療育では一緒に遊ぶというよりも、先生や友達とどう関わってるか、2号がどんな表情をしているのか、どんなことが好きでどんなことが苦手なのか、家では見れない新たな発見をたくさんすることができました。
そういった意味でも、療育に通い始めて良かったなと思っています。
専門的なアドバイスを受けることができて家庭や保育園の中にフィードバックできた
療育でもらった専門的なアドバイスは家庭でも生かすことができます。
- 声のかけ方
- ご飯の食べ方
- 手づかみ食べの重要性
- 体の動かし方 など
療育では2号に対するアドバイスとともに、ママパパがどうやって保育していけば気持ちが楽になるかなどのアドバイスもしてくれます。
それを家に持ち帰ってママと共有し、日々の双子育児に生かすことができます。
また、療育は保育園とも連携してくれます。
療育でやっていること、保育園でやっていること、それぞれの情報を共有して「今はこんな状態」「これからこういう指針のもと活動します」「今日はこんなことしました」「そちらではどうですか?」と活動や意識でブレがないように連携してくれます。
半年に一度くらいのペースで療育の先生が保育園に訪問し、普段どんな生活をしているのかを見てくれたり、その場で保育園と情報交換したりもしてくれます。
このあたりを見ると、療育と保育園はどちらがいいというのではなく、どちらも大切な存在なんだなと感じています。
まとめ
今日も最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。
療育って通い始めるまでは、「できれば普通に保育園だけがいい」「逆にみんなに取り残されるんじゃないか」「そもそも本当に必要なのか」など色んな思いが頭の中をグルグル回っていました。
でも今では、思い切って療育に相談して良かったなと思っています。
療育に併設されている小児科の先生には2号が自閉症傾向にないかも確認していますが、「今はまだ決めつけなくてもいい」と言われています。
でも、療育に行かなければ2号の成長がゆっくりなこと、様々な特性があること、みんなとちょっと違うことを日々の忙しさから責めていたかもしれません。
そして、2号ができないのは自分たちがしっかりしていないからだと、自分たちも責めていたかもしれません。
療育が合う・合わないは子どもの状況によって違うかもしれませんが、僕らにとってはなくてはならない出会いとなったことに間違いありません。
「成長が遅いけどどうなんだろう?」「療育に行った方がいのかな?」「療育って大丈夫かな?」「保育園と両立できるかな?」など様々な不安を抱えながら双子育児をしているママパパは、一度気軽にお住まいの地域の療育センターに電話で相談してみてください。
そして、一度子どもたちを連れて見学に行ってみてください。
一度相談するだけでも気が楽になったり、何かしらの答えが見つかるかもしれませんよ。
おしまい
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