【子どもは注意!】セアカゴケグモは毒グモだよ!【2016年8月3日更新】
【2016年8月3日更新】
特定外来生物の毒グモ、セアカゴケグモの活動が活発になるシーズンに入り、福岡市は特徴や駆除方法の講座を開くなどして、注意を呼びかけている。
市内では、クモにかまれた女性が呼吸障害などを発症したケースがあるが、直接触れなければ、襲われる恐れはないという。市は学校にクモの模型を配って子どもたちに特徴を教える取り組みも始め、対策を強化している。
出典:Yahoo!ニュース2016年8月2日配信『毒グモ・セアカゴケグモ活発化…ベンチの裏などに潜む傾向』
どうも、虫博士・生き物博士で有名な双子のパパYuichiです。
『そんな名前初めて聞いたよ!』って方、どうも初めまして。
これを機に、僕の“虫博士っぷり”を世に広めていきたいと密かに計画を立てております。内緒ですよ^^;
さて、今日はママにとっては目を背けたくなるテーマかもしれません。
もう最初に謝っておきます。ごめんなさい。m(_ _)m
見るのも嫌な『クモ』、毒クモに関してです。
でも、知らないと危険なんで、子どもたちを守るためにも知識として持っててください。
毒がある!セアカゴケグモ
セアカゴケグモとは?
「セアカゴケグモ」って知ってます?
僕はもちろん知ってますけど、ママさんなんかは知らない人も多いんじゃないでしょうか。
日本で最初に見つかったのは1995年の大阪府高石市で、もともとはオーストラリアが原産のクモです。
何が恐いって、このクモには『猛毒』があるんです。
体長はメスが1cm前後、黒くて丸いツヤツヤした体で、上から見ると背中にひし形を2つ縦に並べたような赤い模様があり、お腹には砂時計の形のような赤い模様があります。
オスはメスと違い体長も3-5mmと小さくて細く、淡褐色で地味なボディ。
【写真(メス)はコチラ】
※気持ち悪い人はチラッと見たらすぐにスクロールしてくださいね。
画像はWikipediaより引用
【写真(オス)はコチラ】
画像は京都市情報館さんより引用
危険!セアカゴケグモの毒
『セアカゴケグモには猛毒がある』とお伝えしましたが、じゃあどんな毒なのかまとめてみました。
神経毒の「α-ラトロトキシン」
この神経毒は噛まれることで体内に注入されます。この毒を持っているのはメスのみで、オーストラリアでは死亡例も出ています。日本ではまだ死亡例は出ていませんが、大坂では毎年噛まれる事件が発生しています(重篤患者は出ていない)。
国立感染症研究所によると、乳幼児が噛まれた際の症状に対してこう伝えています。
乳幼児が咬まれると痛みのため泣き叫び、間欠的にけいれんし、症状の進行は早く、重症になりやすい。
腹部の痛みと硬直はしばしば認められる。
熱がないのに強い痛みが突然起こり、局所の発疹や著しい頻脈が乳幼児に認められれば、セアカゴケグモに咬まれたことを疑わなければならない。
国立感染症研究所より引用
赤ちゃんって何にでも興味持つじゃないですか!
だから、この症状が出たらすぐに病院ですよ!
オスに関しては未知数
この神経毒を持っているのはメスだけなんですが、オスに関してはそもそもデータ自体が少なく判断がつきにくいので、『オスだから大丈夫だろう』と触るのはやめたほうがいいかと。
セアカゴケグモはどこにいるの?
この危ない毒を持つセアカゴケグモですが、注意するにもどこにいるのかわからなければ注意もしようがないですよね。
実はこのセアカゴケグモ、だいたいどこにいるかもうわかってるんです。 だから、イメージを持っておいてもらえれば噛まれずにすむと思いますよ。
■ 排水溝の側面やフタの裏
■ 公園の花壇やブロック、植木鉢の裏
■ フェンスの隙間
■ 地中に半分埋まったタイヤの裏側(よく学校の校庭なんかにあります)
■ 庭先に置いたサンダルの中など
■ 自動販売機の裏や取りだし口の中、公衆トイレの電灯の近く
■ すべり台のスロープの裏
■ ベンチの裏
■ 自転車のタイヤの泥除けの裏
共通して言えることは、セアカゴケグモは日当たりの良い場所や暖かい場所を選ぶと言うことです。
子どもは要注意ですね。
僕も小さい頃そうでしたが、特に男の子って、なんでかわからないけど大きな石をひっくり返してみたり、草むらの中に突っ込んだりしますよね?
あれって、女性からしたら意味わからないですよね?
多分、注目浴びたいのか、石の裏側にいる虫なんかを見つけたいのか、いずれにせよその場所が“セアカゴケグモの生息する場所”なんですよね。
なので、僕たちママパパが遊ぶ場所を最初にチェックしてあげるか、『セアカゴケグモがいたら絶対触っちゃダメ!』って教えておく必要があります。
最近では横浜でも確認されている
6月5日の産経ニュースでは、横浜でもセアカゴケグモが確認されたと伝えています。
横浜市は4日、特定外来生物に指定されているセアカゴケグモ1匹を市内で初めて確認したと発表した。
かまれたり、健康被害を訴えている人はいない。確認されたのは毒を持つ雌で、市は、見つけても素手で触らないよう注意を呼びかけている。
市によると、4日午前9時半頃、鶴見区大黒町にある工場の男性社員が、敷地内の側溝にセアカゴケグモに似たクモを見つけ、鶴見福祉保健センターに通報。駆け付けた職員が捕獲し、市衛生研究所でセアカゴケグモの雌と確認した。
セアカゴケグモは平成7年に国内で初めて大阪府内で確認されて以降、37の都府県で報告されている。毒を持つ雌は、体長が1センチほどで全体的に黒く、腹部背面に目立つ赤色の模様があるのが特徴。
産経ニュースより引用
実は、このセアカゴケグモはすでに大阪だけでなく全国に拡がってるんです。
全国に拡がった背景としては、自動車や船、飛行機などの交通網が整備されていることが一番の要因と言われています。
人間に便利なものは、セアカゴケグモにとっても便利だと言うことですね。
現在、セアカゴケグモの存在が確認されている自治体は以下の通りです。 あなたの町はどうですか?もう北海道以外はほぼ全部ですね^^;
本州
(27都府県:宮城県、岩手県、福島県、群馬県、茨城県、栃木県、埼玉県、東京都、神奈川県、千葉県、愛知県、静岡県、山梨県、岐阜県、三重県、京都府、大阪府、滋賀県、石川県、福井県、奈良県、和歌山県、兵庫県、広島県、岡山県、鳥取県、山口県)
四国
(4県:香川県、徳島県、高知県、愛媛県)
九州
(6県:福岡県、佐賀県、宮崎県、熊本県、鹿児島県、沖縄県)
セアカゴケグモに噛まれたときの症状と対処法
セアカゴケグモに噛まれた時の症状
セアカゴケグモに噛まれたら、こんな症状が出ます。覚えておきましょう。
- 噛まれた瞬間に針で刺されたような痛みがある
- 噛まれて30~40分で、鈍い痛み、熱感、赤み、腫れ、発疹、発汗(傷口周辺)などの症状が現れる
- その後、激しい筋肉痛(胸痛、腹痛)、けいれん、吐き気、血圧上昇、呼吸困難などの症状が出ることがある
噛まれたらすぐにする対処法
まずは家庭でできる対処法
セアカゴケグモに噛まれたら、すぐに次の対処をしてください。
■ 噛まれた患部を水でよく洗い流す
■ 包帯などで患部を巻いたりしない(患部を圧迫すると傷みが増します)
■ 氷などで冷やすと一時的に痛みが和らぎます
■ すぐに医療機関で診てもらいましょう
医療機関ではセアカゴケグモの毒に対しての抗血清があるところがあります。
適切な治療をしてもらうためにも、できるだけ噛まれたクモの死骸などを医療機関に持っていきましょう。
セアカゴケグモに噛まれないようにするにはどうしたらいい?
セアカゴケグモに噛まれないようにする一番のポイントは触らない!これしかないです。
でも、「触らない!」って言ったって、触っちゃったら仕方ないじゃないですか!
でも注意することはできますよね?簡単なんで覚えておきましょう。
■ 見つけたら絶対に触らない!
■ 庭仕事などをするときはゴム手袋を使う、長靴を使うなどして皮膚がなるべく出ないようにする
■ 側溝の裏や壁の隙間など、セアカゴケグモの居そうなところに無闇に手を入れない
[日本野鳥の会] Wild Bird Society of Japan バードウォッチング長靴 3L(28.0cm) ブラウン
もうこれしかないです!
セアカゴケグモを増やさないことも考える!
セアカゴケグモは2005年移以降、特定外来生物に指定されています。いわゆる“害虫”なんです。
なので、もし見つけたら手で触らずに、靴で踏みつけて殺しちゃってください。
もし『靴で踏むのは気持ち悪い~!』って言う場合は、市販の殺虫剤でヤッつけちゃいましょう!
1匹みつけたら、そこらには大量にいる可能性があります。巣を見つけたらバーナーなどで焼き払うか、自治体の窓口に駆除依頼をしてください。
家の中にいるクモは殺さないでね!
セアカゴケグモは駆除対象で危ない毒グモですが、それ以外のクモは悪いヤツは少ないのであまりイジメないでやってくださいね。
その代表格が、家の中でピョンピョン跳ねている小さいクモ、いません?
こいつの名前をハエトリグモって言います。
体長1cmほどの小さなヤツです。写真をどうぞ!
この「ハエトリグモ」は、その名の通りハエなどの小さな虫を食べてくれます。
しかも、ハエだけじゃなくて僕らが大嫌いなゴキブリ(小さめのやつ)なんかも捕食します。その他にも、ダンゴムシやムカデなんかも捕まえてくれます。
人間にとっては「いいヤツ」なんですよね。
だから、この小さいクモを家の中で見つけた場合には殺したりしないで、そっと見守ってやってくださいね。僕らが知らないところでハエやゴキブリと戦ってくれてますので^^;
でも、どう頑張っても素手じゃ触れないしムリ!!
って言う人にはこんなグッズもありますよ♪
これならクモと距離を保ちながらそっと捕獲することができますし、間違ってつぶしてしまうなんてこともないですね。
まとめ
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました!
今日の記事は正直、気持ち悪かったですよね^^;でも、子どもを持つ親としては危険なことは避けたいですから、知ってて損はないと思います。
簡単にまとめますと、
1. セアカゴケグモは全国的に増殖中!
2. ベンチの裏やすべり台の裏など、子どもの触るところに潜んでいる
3. 猛毒を持っているので、見つけたら絶対に手で触らない!
4. 勇気があるなら踏みつぶす!
5. ハエトリグモは見逃してやってね!
こう言うことになります。
いかがですか?できれば子どもたちが触る前に僕らが見つけて駆除したいですが、こう言うのって絶対に子どものほうが先に見つけるんですよね(笑)だからこそ、子どもたちにも教えてあげるべきなんです。
だから親が知っておかないと!!
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おしまい
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