これから双子のママパパになる人、双子育児に悩んでいる人へエールを ~『ぎふ多胎家庭白書1、2』を読んだ感想
こんにちは、双子のパパYuichiです。
今日は久しぶりに真面目なヤツです(いつもだけど)。
先日、ある先輩双子のママから「この本はおすすめだよ~」と、ある2冊の本を教えてもらいました。
「ある先輩双子ママ」って、ふたごじてんしゃの中原さんなんですけどね。
ちょっと、”ビビビ” って来たので注文することにしたんです。
「ぎふ多胎家庭白書 1」
「多胎家庭白書 2」
この2冊は、岐阜県にある「NPO法人ぎふ多胎ネット」さんが丁寧にまとめた本です。
facbookページ:NPO法人ぎふ多胎ネットfbページ
今日はこの2冊を読んだ感想を「双子パパ目線」で書きたいと思います。
これから双子のママパパになる人、双子育児に悩んでいる人へのエールになればいいなと思います。
この記事の目次
「ぎふ多胎家庭白書 1」は多胎妊娠・育児の心構えをわかりやすく解説
「ぎふ多胎家庭白書 1」は、0歳から3歳までの様々な多胎家庭から100枚近くのアンケート回答によってまとめられています。
その内容は、
- 多胎妊娠・出産の特徴
- 育児期(0ヶ月から保育園入園まで)の大変さ
- 多胎育児の手記
を中心に、医師や教授などによる座談会形式の対談の様子や、ぎふ多胎ネットの取り組みなど多岐にわたっています。
その中で、僕が特に印象に残ったところをご紹介したいと思います。
妊娠期(17ページ)「いきなり家族バラバラ」
多胎妊娠は早産になるケースが多く、ママが切迫早産で入院してしまったときの残されたパパの奮闘について書かれています。
ママは病院、パパは家で(仮)一人暮らし、我が家には上の子はいませんが、もしいたとしたら実家に預けるなど、まさに「いきなり家族バラバラ」という感じになるんですよね。
僕の場合、仕事をしながら家に帰ると自分の料理や洗濯、ママの着替えの洗濯、2日に1回の見舞いをしていましたが、やっぱり少し寂しかったですね。
まだまだ序盤戦ですが、このときをパパが真剣に向き合うかどうかで、その後の双子育児に積極的に関われるかどうかわかります。
ママは絶対安静ですので、パパは「自分のことは自分でできる」ようにしないといけません。
そのうえで、ママに必要なこと(入院手続きや必要書類のまとめなど)はパパがする必要があります。
これから双子パパになる人は、この時期をしっかりと過ごしましょうね。
出産期(25ページ)「やっと会えるね!えっ・・・でも明日!?」
これ、本当なんですよね。
双子の出産は早産になるケースが多いことは知っていました。
でも、その上で「予定日」がなんとなくですが設定されるんですよね。
で、「はー、あと2週間かー、もう少しだなぁ」
とか思ってたら急に来るわけです。
「今夜、緊急の帝王切開手術を行います」
「明日の朝イチで帝王切開手術を行います」
で、焦るわけです。。。
「えっ!?明日ですか!?」
まあ、入院のときもそんな感じだったので少し慣れていましたが、でもビックリして頭の中で色んなことがグルグル回ったのは憶えています。
一番大変なのはママなんですけどね(笑)
育児期(36ページ)「多胎児の粉ミルクやオムツの量に驚き!」
「あーもーわかるわー」
そんな感じでした。
1号2号が生まれてきて、3ヶ月ほどNICUのお世話になっていましたので、まだそこまで子育てをしているという実感はわきませんでした。
ママは母乳を毎日届けに病院に行っていたので全く違うと思いますが、僕は病院から帰ればまた2人暮らしの印象ですし、なんなら僕からおっぱいは出ないし。
でも、2人が退院して家に帰ってきてからの生活は一変しました。
- まとまった睡眠が取れず記憶喪失気味になる
- 粉ミルクの消費量に圧倒される
- オムツのゴミの量に圧倒される
まだ、1号2号も睡眠時間が不安定な時期でしたから、夜も数時間おきに授乳のために起きて、ママが母乳をあげている間に僕は粉ミルクの調乳をして、片方終わったら交換して、毎日数回その繰り返しをしてると、あれは夢だったのか現実だったのかってわからなくなるんですよね。
それで睡眠不足になって、僕もママも記憶がとびとび・・・。
結局、卒乳するまでにすんごい量の粉ミルクを消費しました(数も金額も数えましたから)ので、あの量には圧倒されました。
粉ミルクの量もオムツの量も2倍以上かかりますから、パパは子育ても頑張らなければいけないし、お金を稼ぐのも頑張る必要があると身に染みて感じた時期でしたね。
「多胎家庭白書 2」は、多胎育児の苦労と少しでも不安を取り除くためにどうすればいいかのまとめ
「多胎家庭白書 2」は、多胎育児の苦労を通して、その苦労や不安をどうしたら取り除くことができるかについてまとめられています。
その内容は、
- 多胎家庭の母親について
- 多胎家庭の家族の在り方について
- サポート、支援体制について
を中心に、多胎家庭290人のアンケートをもとに作られています。
その中で、僕が特に印象に残ったところをご紹介したいと思います。
母親の里帰り(10ページ)
ここでは「岐阜県のデータ」のため、他の地域に住んでいる人に当てはまらないかもしれませんが、産前・産後で多くのママさんが里帰りをしている(産後は61%)と書いてあります。
多胎の育児って大変ですもんね・・・
そして、興味深かったのが次の2つの質問でした。
Q.「里帰りから自宅に帰るきっかけ」
- 親が大変そうに見えた・・・27人
- 夫に育児を手伝ってほしい・・・15人
- 親が帰るように言った・・・10人
- 自信がついた・・・9人
- 夫にふたごが懐かなくなったら・・・6人
Q.「家族の手伝いについて」(家族に手伝ってもらうとき、困ったことや大変だったこと・不満に思ったこと)
- 実母に対するストレス・・・16人
- 実家への不満・・・15人
- 頼みにくい・・・12人
- 夫の協力なし・・・12人
- 申し訳ない・心配・・・11人
里帰り出産に関しては僕も色々と想像をしたことがありました。
想像の結果、僕には「母親の里帰り」は合わなかったと感じています(ママはどうかわかりませんが)。
そもそも、僕もママも実家が遠かったし、双子はNICUに入ってるしで現実的じゃなかったんですよね。
ちなみに、どうして僕に里帰りは合わないって思ったのかは、こちらに書いてありますのでどうぞご覧ください。
でも、あらためてこの2つの質問を見ると、パパの双子育児への関わり方がすごく重要だなって思うんですよね。
「実母に関するストレス」とかは・・・見てみぬふりをしておきます。。。
双子ママパパの仲間との出会い(15ページ)
これは、僕もママもすごく感じていることです。
やっぱり同じ境遇の人たちって安心するんですよね。
そして、先輩双子ママパパがいてくれるだけで、どんなに心強いか!
Q.「ふたごを育てている仲間とどこで出会いましたか?」
- 多胎サークル・・・66人
- 多胎ネットの子育て教室・・・58人
- 病院・・・37人
- 子育て支援センター・・・12人
- 多胎ネットの事業・・・9人
Q.「知り合ってどうでしたか?」
- 話をするだけで気分転換ができた・・・84人
- 辛いのは自分だけじゃないと・・・67人
- がんばろうと思った・・・61人
- もっと話がしたいと思った・・・60人
- 何かあったら相談しようと思った・・・57人
- ふたごの子育てのコツが聞けた・・・54人
やっぱり ”同じ境遇” の人たちと会える、話が聞けるってすごく勇気づけられるんですよね。
これはママだけでなく、僕を含めたパパもそうだと思うんです。
ママにはこうやって、サークルや子育て教室があるんですけど、パパ向けのものってないんですよね。
しかも双子や三つ子なら特に。
パパ向けのものがないので、僕はこのブログを通して「双子パパサロン」を開設しました。
今では全国で200人に迫る勢いで双子パパが毎日ワイワイ話しています。
ママもパパも、やっぱり「双子」ってある意味で特殊な育児の中で、誰かに相談できたり雑談したり、気分転換したりする空間って必要だと思うんです。
住んでいる近くにこのようなサークルがなくても、今はネットで探せば自分に合ったものがあるかもしれません。
facebookでも双子の集まりがあるので、もしまだ見つけていない人は探してみてくださいね。
ふたごの母の手伝いについて(26ページ)
「手伝い」って言葉に少しだけ違和感を感じますが、ここではパパとして思うことが書かれていました。
興味深かったですね。
Q.「手伝うときに困ったり、大変だったりしたこと」
- 育児が大変・・・35人
- 妻のフォロー・・・14人
- 睡眠不足・・・2人
- 上の子との関係・・・1人
- 義母との関係・・・1人
- 人数(手数)が足りない・・・1人
回答者数が46人と少数なのと地域が限定しているので何とも言えませんが、でも全部に共感できます。
数は少ないですが、少数意見についても「おおっ!」と、思わずうなってしまいました。
でも2年くらい経てば、こういった大変な感じにも慣れてきます。
ただ、成長すればするほどまた「新たな大変なこと」が出てくるので、まあ大変なことには変わりないんですけどね(苦笑)
最後に
今日も最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました!
2冊読んでみて、すごく共感できるところがありました。
そして、こういった書物をもっと早く見ていれば、もう少し楽だったかもしれないなって。
本当はもっとたくさん感想を書こうと思ったんですが、ここまでで4,000文字くらいですから、ガッツリ書いたら2万文字くらいになりそうだったので、ポイントだけまとめてみました。
この2冊のいいところは、ママだけでなくパパや祖父母についても意見を聞いていて、生の声を聞くことができるところです。
双子育児の大変さはもちろん、具体的にどんなことが大変で、どんな生活が待っているかをリアルに想像することができます。
でも、大変さだけでなく嬉しいことや楽しいこともたくさんあることを教えてくれる2冊です。
もし欲しいという方は、以下のアドレスより「ぎふ多胎ネット」さんに直接ご連絡ください。
ページ内の「ご紹介ページはこちら」より進んだら、事務局あてのアドレスよりご注文ください。
1冊500円(送料別)でお分けしてくれます。
と言う訳で、今日は「ぎふ多胎ネット」さんがまとめてくれた2冊の本について感想を書いてみました。
これから双子のママパパになる人にとって、道しるべ的なものになるんじゃないかなって思います。
また、今もし双子育児に悩んでいる人がいたら、「ああ、私だけじゃないんだ」って気持ちが楽になるかもしれません。
自分が知らないところで、色んな苦労をして動いてくれてる人っているんですね。
なんだかそれだけでも嬉しい、そんな2冊の本でした。
おしまい
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