双子の妊娠・出産の基礎知識~これから双子ママパパになる人へのメッセージ
こんにちは、双子のパパYuichiです。
今日は双子の基本とでも言いますか、「双子の基礎知識」(双子育児の初期)についてまとめてみたいと思います。
これから双子のママパパになる人は、この記事をブックマークしていただき、少しずつ見ながら今後の双子の子育てに役立てていただけたら嬉しいです。
双子妊娠の基礎知識
双子の妊娠は多胎妊娠の1つで、その中でも双子は「双胎(そうたい)」、三つ子は「品胎(ひんたい)、または三胎」、四つ子になると「要胎(ようたい)、または四胎」と言います。
一卵性と二卵性
一卵性とは、もともと1人の赤ちゃんになる予定だった受精卵が、何らかの理由で2つに分かれたものです。
「あら双子ちゃん?そっくりねー!」と言われる双子のほとんどが一卵性です(なかにはソックリな二卵性の双子もいますが)。
そして、一卵性の場合には血液型やDNAの型もまったく同じで、顔の形や体の大きさもソックリなのが特徴です。生まれたときは体重や体の大きさに差があっても、成長とともにどんどん似てくるのも特徴の1つです。
二卵性とは、一度に2つの受精卵が別々に受精したもので、血液型やDNAは異なります。
生まれたばかりの頃は見分けがつかなくても、成長とともに体重や体の大きさに違いが出てくるので見分けがつきやすくなり、双子と言うよりも普通の兄弟(姉妹)に見られることもしばしばあります。
ちなみに、男女の双子(MIX)は二卵性です。
二卵性は血液型、DNAが違い、男女の双子は二卵性。
一絨毛膜かニ絨毛膜か
双子には一卵性か二卵性かだけでなく、一絨毛膜か二絨毛膜かの違いもあります。
これは「胎盤」が1つか2つかと言う違いで、二卵性は胎盤が2つで二絨毛膜ですが、一卵性は一絨毛膜も二絨毛膜もどちらの可能性があります。また、一羊膜か二羊膜かの違いもあり、これは以下のイラストを見てください。
イラスト引用元:Gooベビー「ふたごが生まれる理由」より
一絨毛膜の場合、酸素や栄養を共通の胎盤で共有するため、二絨毛膜と比べて酸素や栄養がどちらかに偏ることもあり、成長に個体差が出る場合があります。
また、「運命共同体」とも言えますので、1人の調子が悪いともう1人にも影響が出るなど、しっかりとした管理が必要になるのもこのケースの特徴です。
双胎間輸血症候群(TTTS)とバニシングツイン
双胎間輸血症候群(TTTS)とは?
双胎間輸血症候群(以下、TTTS)とは、双子の中でも一絨毛膜の双子の場合に起こる可能性がある特殊な病気です。通常は、双子双方にバランス良く酸素も栄養も胎盤から供給されていますが、まれにそのバランスが崩れTTTSを発症します。
多くの血液を受け取った胎児は体がむくみ、心不全や胎児水腫などの恐れがあります。また尿量が増えるために羊水過多となります。一方、血液を少ない量しか受け取れない胎児は発育不全となり体は小さく、尿量が少ないために羊水過小となり腎不全になります。
TTTSは一絨毛膜の双子の約1割に起こる可能性がありますが、治療をすれば治る病気です(無治療だと救命は困難)。どちらかだけが悪くなると言うものではなく、どちらにも影響がありますので、早期発見・早期治療が大切です。
そのためには、お腹の張りや胎動に注意を払い、体を動かし過ぎたりストレスを溜め込まずに、身体的にも精神的にも安静を心がけましょう。双子の妊娠に安定期はありませんので、この時期には思い切りパパに甘えて、色んなことをパパに覚えてもらいましょう!
バニシングツインとは?
バニシングツインとは、妊娠初期に双子のうちの「どちらか」が消えてしまうことを言います(バニシング=消える)。医学的には「双胎一児死亡」と言い、初期流産のようなもので片方の胎児は子宮内で吸収されて消えてしまいます。
医学的に確かな原因はまだわかっていませんが、バニシングツインが起こる可能性が高いのは妊娠初期と言われています。そして、それは誰にでも起こる可能性があり避けることは出来ません。
もしもバニシングツインが起こってしまったとしても、いなくなった赤ちゃんのことを思い、前向きに出産までの時間を過ごして欲しいと思います。
双子の出産で考えるリスク
双子の出産はハイリスク出産と言われています。
そもそも1人分しかない母親の子宮に2人いるだけでも奇跡です。ですから、双子を出産すると言うことだけでも「ハイリスク」であり「奇跡」でもあると言うことを覚えておきましょう。
双子の出産で考えるママのリスク
双子の妊娠・出産は胎児だけでなく母体にもリスクがあります。血液を2人の胎児に送るために貧血になりやすく、妊娠高血圧症候群にもなりやすいと言われています。
ここでは、双子の出産で考えられる代表的なリスクについてまとめていきます。
1. 切迫流産・切迫早産のリスク
双子を妊娠した場合、切迫流産や切迫早産のリスクが高くなると言われています。臨月前にもかかわらずお腹が大きくなることが原因で、微量な出血や腹痛などが頻繁に起こります。そして子宮口が開き始めてきてしまう、双子妊娠には必ずと言っていいほど起こりやすいケースです。
我が家の1号2号のときもそうでした。
「妊娠22週に入るまで、もう少し頑張りましょう」
これは、22週までに子どもたちが出てきてしまうと命を救うことができないと言うことなんです。逆に、何とか22週までお腹の中で頑張ってくれたら救命措置が取れると言うことなんです。
たった1日でも足りないと、切迫流産になってしまうんです。
僕らの大切な子どもたちとママは頑張ってくれたんです。
切迫流産は初期の頃であれば染色体のトラブルで起こることが多く対処法はないと言われていますが、妊娠22週間際では絶対安静にしておくことで、少しでも切迫流産・切迫早産のリスクを下げることができます。
「双子の妊娠に安定期はない」
我が家のママもそうだったんですが、特に初産の場合にはお腹の張りや胎動に敏感ではありません。今の状態が「張っている」状態なのかどうかもわからないと言う人が多くいます。
特に家事や仕事をしていると、「これくらいなら大丈夫」「あとこれだけ終わらせて・・・」と、知らず知らずのうちに無理をしてしまいます。そして無理ができてしまいます。
これくらい大丈夫だと思っていると、定期健診のときに「今日から入院しましょう」と管理入院を勧められて、そのまま入院となってしまいます。もしも病院で「安静にしてください」と言われたら、トイレ以外は歩かないくらいの覚悟で臨んだ方がいいでしょう。
2. 帝王切開のリスク
双子の出産の場合、妊娠の段階で双子とわかれば設備の整っている大学病院などに転院することが今ではほとんどです。
頭が下を向いているなど、普通分娩が可能な場合もありますが、最初の1人が普通分娩でも残った1人がうまく出て来れない場合、途中から帝王切開になる場合もあります。
そう言ったことも踏まえ、最近ではほとんどの双子の妊婦さんは大きな大学病院などで帝王切開によって出産をしています。
帝王切開は普通分娩に比べて痛みが少ないと思っている人もいるかもしれませんが、必ずしもそうではないと言うことを覚えておきましょう。
これは僕のママの経験談ですが、出産自体はあっという間らしいのですが、その日と次の日は傷口の痛みが尋常じゃないらしく話もしたくないくらいだそうです。
しかも、担当医からはすぐにでも歩くリハビリを開始するように言われるので、子どもたちのいるNICUに行くのも一苦労でした。
双子の出産で考える胎児のリスク
先にもお伝えした通り、双子の妊娠・出産は切迫早産の可能性が高まります。そして、そのまま臨月までいかずに出産となるケースが多くみられます。
そうなると必然的に胎児は未熟児※として生まれてきてしまいます。
我が家の1号2号は、それぞれ1000gと1200gと本当に小さな体で生まれてきました。
両手ですっぽり隠れてしまうくらい小さな子どもたちです。
そして体重によって、赤ちゃんは次の3つに分けられます。
極低出生体重児・・・1500g未満で生まれた赤ちゃん
超低出生体重児・・・1000g未満で生まれた赤ちゃん
こう見ると、我が家の1号2号は「極低出生体重児」と言うことになります。
小さく生まれた子どもたちには、一定の大きさになるまでいくつかのリスクがあります。
1. 感染症のリスク
NICUで入院している赤ちゃんは早産で生まれたり、生後6ヶ月未満の赤ちゃんがほとんどです。
この赤ちゃんたちの最大の敵と言えるのがRSウィルスによる感染症です。
早く生まれてきてしまった赤ちゃんは、母親からもらう抗体が少なく呼吸機能が未発達なため、RSウィルスに感染すると重症化する恐れがあります。
2. 未熟児網膜症のリスク
赤ちゃんの目の網膜の血管は36週頃に完成します。しかし、早く生まれてしまった赤ちゃんは、この血管が完成することなく途中で枝分かれしたり、目の中心に向かって血管が伸びたりして異常に発達してしまいます。これを未熟児網膜症と言います。
未熟児網膜症になると近視や乱視などの屈折異常が見られたり、網膜剥離を引き起こす場合もあります。自然治癒が難しい場合にはレーザー治療で血管を焼き切るなどの治療を行います。
- 切迫流産・切迫早産のリスク
- 帝王切開のリスク
赤ちゃんのリスク
- 感染症のリスク
- 未熟児網膜症のリスク
出産の準備、手続き、双子の子育ての初期の備え・心構え
双子の妊娠・出産は早いうちの準備が必要です。
なぜかと言うと、急な切迫早産の診断で「急きょ管理入院になった!」なんてことが高確率で起こる可能性があるからです。
さっきもお伝えしましたが、双子の妊娠に安定期はありませんので、子育てに必要な準備や出産に必要な手続きなどをすっ飛ばして入院なんてこともあります。
そうならないためにもと言うよりは、そうなってもいいような準備をしておく必要があります。
3つの手続き関係まとめ
双子の妊娠や出産では、手続きがたくさんありますので早めに確認をして事前にパパと打合せをしておく必要があります。
「この手続きはママ」「それ以外はパパ」と言うように、パパの出番がこのあたりから増えてくるようになるでしょう。
1. 病院での手続き
病院での手続きには主に以下の5つがあります。
- 入院手続き
- 手付金の支払い
- 限度額認定証の提出
- 手術手続き
- 退院手続き
入院の手続きはパパの役目です。
ママは絶対安静だと思いますから、「病院にいるんだからお前が手続きしてくれよ」「オレ、仕事なんだよ」などパパは言わないようにしましょう。
何度も言いますが、ママは絶対安静です。入院したら基本的にはトイレ以外、ベッドから出られませんので。
限度額認定証は高額療養費制度で戻ってくる金額をあらかじめ差し引いて窓口で支払うときに必要で、事前に健康保険組合や自治体の窓口に相談をしておくことが必要です。
詳しくは以下の記事をご確認ください。
双子の妊娠全般で必要な手続きに関しては以下の記事にまとめてありますので、こちらを参考にしてみてください。
2. 自治体窓口での手続き
子どもたちが生まれたら、今度は住んでいる自治体の窓口での手続きがあります。これもパパの役目です。
パパが自治体の窓口で行う手続きは主に4つです。
- 出生届の提出
- 子どもたちの健康保険への加入手続き
- 医療費助成の手続き
- 児童手当、出産育児一時金などの手続き
具体的な手続き方法などは以下の記事にまとめてありますので、参考にしてみてください。
特に子どもたちがNICUに入院することになると予想もできないくらいの医療費がかかります。
明細を確認すると、我が家の場合「数百万円」の記載がありました。
この医療費は医療費助成によって補助してもらいますので、オムツ代やミルク代などしか自己負担はありませんが、助成金の手続きをしないと全額自己負担となる場合もありますので、しっかりと確認をして手続きを完了させておきましょう。
医療費助成については以下の記事にまとめてありますので、しっかりと確認しておきましょう。
3. 生命保険などの給付金請求
もし、ママが生命保険(医療保険、医療特約、女性疾病保険など)に加入しているようでしたら保障内容を確認してみましょう。
切迫早産や帝王切開など、保険適用される医療行為を受けたとしたら入院給付金や手術給付金の対象の可能性があります。
請求自体はママの体調が戻ってからでいいと思いますが、保険会社のフリーダイヤルに直接電話をするか、担当に連絡をすることで必要書類が送られてきますので、以下の2つ書類を保険会社に返送します。
- 給付金請求書(ママが記入)
- 診断書(医師が記入)
実際にどんな感じで給付金が受け取れるのかは、以下の記事でイメージしてみてください。
チャイルドシート、ベビーカーの準備
子どもたちが退院する頃には必ず必要になるであろうチャイルドシート、そしてベビーカー。
しかも「双子用」のもの。
チャイルドシートは2つ、ベビーカーは縦型か横型の双子用が必要になります。
退院後、タクシーで自宅に戻る際には必要ないかもしれませんが、自家用車でと言うことになればチャイルドシートがないといけません。
我が家はそのために自動車も購入しました。しかもチャイルドシートが2つ入るように大きめの自動車です。
どのチャイルドシートがいいのかは実際に手で触って、我が子が乗っているところをイメージする必要がありますが、クチコミなども参考にしながら選んでみたほうがいいかもしれませんね。
ベビーカーは、住んでいるところが平坦な場所か、主に使う道の道幅は広いか、スーパーの中を横型でも通れるかなどを考える必要があります。
一般的には縦型よりも横型のほうが安定感はあると言われていますが、ただでさえ「双子用」で重量があるので、女性のチカラでも操りやすいものを選ぶ必要があります。
2016年7月31日更新
双子用ベビーカーのクチコミを先輩の双子ママパパに直接聞いてみました!
どれを選べばいいのか迷ってると言うママパパは、リアルな双子ママパパのクチコミ(メリット・デメリット)を確認して検討してください!
絶対に参考になりますよ!
ちなみに、抱っこひもはエルゴベビーの「ADAPT(アダプト)」がお勧めです!
我が家で使っていたアップリカの「横抱っこ」タイプとの比較分析を参考にご覧ください。
基本的に「2つずつ」、毎日の生活の準備
それまで夫婦2人だった家が急に4人になりますから、初めて一家4人が揃ったときは何か妙な感じがするでしょう。
そして怒涛の子育て生活が始まります。
待ったなしで始まりますので、これはもう余計なことは考えずに「やりながら覚える」と言うイメージで双子の子育てに向き合うことをお勧めします。
それでは、これから始まる毎日の双子の子育てに必要なものは何でしょうか?
肌着などの衣類関係
新生児は汗っかきです。その上、肌は敏感ですので頻繁に着替えをさせてあげる必要があります。着させるものは汗の吸収がよく、すぐに発散させる素材を選ぶといいでしょう。
また、肌着には短肌着・長肌着・コンビ肌着・ボディスーツ型などがあり、それぞれ用途に合わせて着させますが、それぞれを単品で購入するよりは、最初はセットで全て揃っているものを購入するほうが値段的にも安心です(双子なので2セット必要ですが)。
最初は1人につき短肌着が5~6枚程度、その他の肌着が3枚程度あればいいと思います。ただ、赤ちゃんにも個人差がありますし、地域による温度差もありますから、そのあたりは柔軟に考えて枚数を買い揃えましょう。
季節にもよりますが、赤ちゃんの温度管理は基本「重ね着」で対応します。また、赤ちゃんは温度調節の機能がまだ未発達です。冬場に赤ちゃんの足が冷たいからと言って厚着を目一杯させたら汗ダクダクになったなんてこともありますから要注意です。
足が冷たくても、胸や背中に手を入れてみて温かければ厚着をさせる必要はありません。赤ちゃんは足で温度調節をしていますので、それも覚えておきましょう。
オムツは大量にまとめ買い
最初は新生児用のオムツが必要になります。
もしも病院ですでにオムツを付ける機会があるようなら同じメーカーのものを使うのが一番安心かもしれません。
我が家の場合は、病院でパンパースを使用していたので、その流れのままパンパースを使っています。
また、Amazonファミリーに登録すればすぐに元が取れるので、おしり拭きと一緒に購入するんだったらお勧めです。
1日5回ほどオムツ替えをして、それが双子ですから、あっという間にオムツはなくなりますので覚悟しておいてください(笑)
粉ミルクも大量にまとめ買い
完全母乳の場合は必要ありませんが、もし混合や完全粉ミルクの場合には考えておく必要があります。
粉ミルクにも色々なメーカーがありますが、もし病院で少し粉ミルクを飲んでいるようであれば同じ粉ミルクをお勧めします。
ちなみに、我が家の1号2号が病院で飲んでいたのは『明治ほほえみ』でした。
しかし、ここで少し考えなければいけないのが粉ミルクにかかる金額の問題です。
正直なところ、『明治ほほえみ』は少々お高いんです。しかも双子ですから、あっという間に1缶飲みほします。
そこで我が家は早々に、少しお安い『雪印ぴゅあ』に切り替えました。
これで少しは僕の懐も楽になりました。
しかし、完全粉ミルクでなく母乳との混合で育った1号2号でも、それはそれは凄まじい金額にはなりました。
実際の金額はこちらをご覧ください(ビビりますよ)。
こちらの記事の中には、粉ミルクを作るときの注意点なんかも載せていますので是非とも参考にしてください。
沐浴、お風呂はパパの役目
沐浴やお風呂はパパが率先して行いましょう。
何でかと言うと、双子を沐浴やお風呂に入れることはすごく重労働だからです。
モゾモゾ動くし、体重はどんどん増えていくし、しっかりと赤ちゃんをホールドするためにも力の強いパパが率先して行うようにしましょう(ママの方が力強い場合は、そこはその家庭にお任せします)。
何と言っても、お風呂は「裸の付き合い」ができる絶好の機会ですから、僕個人的にはママに譲りたくない部分でもあります(笑)
週に1回は双子の成長を感じるためにもその機会を譲りますが、そのときは何とも言えない切ない気持ちになります。
どうやって双子をお風呂に入れたらいいのかは、過去の記事に3回に分けて書いていますので、こちらをブックマークして今後の参考にしてみてください。
万が一の際の対処法
双子じゃなくても、子育てをしていたら「万が一の不測の事態」に出くわすことがあります。
転んだり、机の角に顔をぶつけたり、体調が悪くなったり、泣き止まなかったり、最初は何が何だかわかりません。
我が家の場合は、夜間に布団に血を吐いていたことがあり、これには度肝を抜かれるのを通り越して冷や汗とともに心臓がキュッとなりました。
そんなときにまず覚えておきたいのは「#8000」です。
「#8000」に電話をすると、小児救急電話相談に全国どこからでも繋がり、子どもの病気やケガについて医師や看護師に相談できます。
具体的な利用の仕方や我が家の「万が一」のケーススタディをご紹介しますので、参考までにどうぞ。
双子育児をするうえで大事にしている5つのこと
ここからは僕の1年半の双子子育ての経験上で感じたことを書いていきますね。
なので、「私は違う!」「そんなことない!」ってことがあるかもしれませんが、そうなったら優しい目で流し読みしてください^^;
1. この瞬間を実感する
双子はカワイイです。
んーなんか語弊がありますね。「我が子」はカワイイです!!
ま、いいか!
双子でお揃いの服なんか着ちゃったら、もうたまらんちんです。
笑顔も泣き顔も全部カワイイです!!
でも、その「カワイイ」はその一瞬だけしかないんです。
毎日カワイイ顔見てると気が付かないんですが、ふと前に撮った写真なんかを見たときに思うんです。
全然顔が違う!!!
そうなんです!子どもって成長が早すぎて、つい数ヶ月前でも顔が全然違うんです!!
だから、今カワイイと思っているこの笑顔や泣き顔と同じものは、ほんの数週間で観れなくなってしまうんです。
また、これは想像したくないんですが、もしも1号2号に不幸が襲い掛かったとしたら・・・
もしくは僕がもう子どもたちに会えなくなったとしたら・・・
そう考えたら、今をしっかりと記憶しておこう!温もりを感じておこう!って思うんですよね。
いつ、「それ」が最後の瞬間になるかわからないですから。
2. ママを幸せにする
ママが幸せそうだと子どもたちも楽しそうなんです。
もちろん僕も楽しいですけどね♪
だから、ママが幸せになってくれることに全力投球です。
調子に乗らないことがポイントです。
ママは年々優しくなっています。
「優しさ」とか「楽しい」って伝染するんですよね。
最初は半信半疑ですけど、徹底してると優しさや楽しさを受け入れてくれるようになるんですよね。
しかも相乗効果があるので、お互いにどんどん幸せになっていくんです。
「この人とだったら双子の子育てが楽しくできるな」って思わせてくれるんです。
3. 特別な役割分担・配分
これは2番目のに通じるところがあります。
双子の子育てにおいての役割分担と言っても、家事をするとか、風呂掃除をするとか、オムツ替えをするとか、そう言うのじゃないんです。
「気持ちの配分」とでも言うんでしょうか。
ママの気持ちの配分は子どもたちに8割でいい
ママは1号2号に気持ちの8割を持っていってくれたらいいなって。残りの2割が僕です。
もちろん子育て以外の楽しみなんかは別ですよ、家庭の中だけの「気持ちの配分」って意味です。
ママにもストレス発散はして欲しいですからね。
ちなみに、僕らはお互いに週末はそれぞれの趣味があるので、いい感じで息抜きをしています。
独身のときは「僕に120%」気持ちがないと嫌でしたけど、双子が生まれてからはちょっと変わりましたね。
もちろん120%あったら嬉しいんですけど、でもそれ以上に子どもたちに気持ちが向いてるのを見ると嬉しいんですよね^^
僕の気持ちは半分半分
ちなみに僕の気持ちの配分は「半分ずつ」です。
とは言え、その半分にも全力を注ぎたいと思っていますが(中身がまだ伴っていないと言われることがあります)。
もちろん僕も子どもたちに全力ですよ!
でも、それ以上にママを見ていたいと言うか、もうそのままですね。
気にかけていたいんです!
あまり言うと恥ずかしいので、この辺にしておきます。
4. 成長が遅くても動じない!
双子は小さく生まれることが多くあります。
それは、切迫早産からの帝王切開が増えているからと言うのも理由にあります。
もちろん切迫早産にならずにすむ妊婦さんも大勢いますが、それでも「小さく産んで大きく育てる」と言うケースが多く見られます。
小さく生まれると、ほとんどのケースで周りの赤ちゃんたちに比べて成長が遅くなります。
- 体が小さく体重が軽い
- 寝返りや首のすわり、はいはいが遅い
- 離乳食のスタートが遅い
- おすわり、つかまり立ちが遅い
- 言葉をなかなか発しない
などなど、双子のママパパは色々と思い悩むことが多いかもしれません。
僕もそうでした。
周りの先輩ママパパには「それも個性だから大丈夫!じきに追いつくよ!」と言われるんですけど、なかなか心に落とし込むことができませんでした。
でも、実際に1号2号のできることが少しずつ増えていくのを見ていると、その言葉の意味がわかるようになりました。
1号2号は僕らの心配なんかどこ吹く風で、楽しく毎日を過ごしています。そして、その楽しい毎日の中で、急にできることが増えます。
だから、「ウチの子どもたちは、なかなか成長しない・・・」「周りと比べるとどうしても心配」と思うかもしれませんが、大丈夫です!安心してください!
双子の子どもたちは、僕らが心配してもしなくても、毎日少しずつ成長しています。
目に見える成長、見えない成長、どっちも同じように毎日成長していますから大丈夫です!
不安に思ってから数ヶ月、もしかしたら1年くらいはあるかもしれませんが、それでも毎日子どもたちを見ていたら子どもたちの成長がわかるはずです。
そして、不安に思ったときは生まれたときの写真と「今」を見比べてみてください。
「こんなに大きくなったんだなあ」僕はママとよく生まれたときの写真を見ながら、こう話をします。
ホントにそう思いますよ!あんなに小さく生まれたのに、もうこんなに大きくなるなんて、もうそれだけで涙が出てきますから。
僕が悩んでいたときに思ったことはここにまとめてありますので、もしよかったらぞうぞ^^;
5. 双子育児は予想以上に楽しい!
双子の妊娠がわかったとき、まず最初に僕の頭に浮かんだのが「大丈夫かな・・・」と言う不安でした。
それは、初めての子どもと言うこともありましたが、いきなりの双子でどうしたらいいのか、お金は大丈夫かなど色々な不安です。
でも、我が家に1号2号がやってきてくれて1年半、もちろん不安はまだ少しありますけど、それ以上の幸せや楽しさがあったんです。
しかも想像以上に!
- お揃いの服を着るとキュンキュンして死にそうなくらいカワイイ!
- 同じポーズで寝ているとカワイイ!
- 外出するとアイドル並みにチヤホヤされる!
- 家の中が賑やかで楽しい!
- 早く家に帰りたくなる!(双子に限ったことじゃないですね)
- 子どもたちは「生まれながらの親友」みたいな感じ
まだまだたくさんありますが、嬉しいこと・幸せ・楽しいことがいっぱいありますよ!
まあ、もちろん双子の子育てには楽しいことばかりじゃありませんけど(笑)
楽しいことや「コンニャロー」って思うようなことは、実は僕ら双子ママパパにとって「あるある」なんですよね。
双子の親になるとこんな感じになるぞって言うものもまとめていますので、最初にこの「双子あるある」を見てもらったほうがいいかもしれませんね^^;
最後に
今日も最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました!
過去最高に長い記事になりましたが、今まで「双子の基礎」的な記事って書いたことなかったんですよね。
何と言うか、1号2号が生まれてからバタバタで・・・(笑)
今回この記事を書くにあたって、生まれたときのことから色々と当時のことを思い出していたら、ここまであっという間だったなと。
双子の子育てはバタバタですが、そしてお金の不安もありますが、それでも僕は双子のパパになれたことを嬉しく思います。
だって、こんなにカワイイんですもん・・・。
まさか、自分や自分の好きになる人以外に、こんなに愛しい存在ができるだなんて思ってもいませんでした。
僕の人生の中で、それくらいのインパクトだったんです。
これから双子のママパパになる人には、もちろん不安もあると思いますが、それ以上の幸せが待っているんだってことを覚えておいて欲しいなって思うんです。
その「幸せ」は日に日に増えていって、不安を少しずつ上回っていきます。
まさか自分が双子の親になるなんて・・・
今でもふと思うときがありますが、でもまさか自分が双子の親になるなんて思わないじゃないですか!
人生でこれまで経験したことのないインパクトです。
ママとパパ、それぞれ不安や悩みは違うかもしれませんが、それでもやっぱり何度でも言います。
双子って最高に素晴らしい、神様からの「奇跡」のプレゼントだと思うんです。
だから必要以上に不安にならずに、これからの幸せな双子との生活を夢見ながら出産に向けてリラックスして臨んでほしいと思います。
僕らもまだ双子育児1年半ですから、まだまだこれから大変なこともありそうですが、それでもママと子どもたちと一緒に楽しんでいこうと思っています。
これからも、困ったら双子の先輩ママパパに頼っていこうと思っています(笑)
おしまい
子ども欲しくて、でもなかなかできなくて、そしたら双子ができて「どうしよう!」って思ってたら超未熟児で生まれて、心配してたらあっという間に10kg超えて、気がついたら2歳。子どもたちの健康と経済的不安と闘いながら、気がついたらもう2歳。先は見えなくない!みんな双子育児頑張ろう!
— 双子のパパYuichi@3児のあなた (@fp_yuichi_fp) 2016年10月25日
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